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9月2日に東京公演が開幕した『デスノート THE MUSICAL』。初日に先駆け1日には最終舞台稽古が公開されると同時に、夜神月役の浦井健治と柿澤勇人(ダブルキャスト)、L役の小池徹平の囲み取材が行われた。
名前を書かれた人間は40秒以内に死ぬという“死神のノート”を手に入れた青年が、正義の名の下社会の悪を粛清していく……という衝撃的な内容で世界的に大ヒットしたマンガ『DEATH NOTE』。このコミックを原作に2015年に日本で世界初演、その後2015年と2017年には韓国で現地キャストでも上演されたミュージカルの待望の再演である。今回のツアーは6月に富山で開幕し、7月に台湾、8月には大阪で上演。場数を踏んだカンパニーはすでにフルスロットル状態、公開舞台稽古も熱く研ぎ澄まされた演技と、大迫力の歌唱で、約3時間の上演時間を駆け抜けた。
東京公演に向け、キャストは「いよいよ東京。成熟した状態でカンパニーが一丸となっている」(浦井)、「(舞台作品は東京が公演スタートの場合が多く)ツアーの最後が東京というのは初。初日なのに落ち着いた感じで、みんながドシンと構えている。積み重ねてきたいいものを東京公演にぶつけたい」(小池)と自信の表情。大阪公演では死神・リューク役の石井一孝が体調不良で休演したが、東京公演初日から復帰した。柿澤も「そういうアクシデントも経て、より団結した最高のカンパニーになりました」と話した。ちなみに公開舞台稽古での石井リュークは、石井らしい迫力のバズーカボイスとお茶目な芝居の中にも、背筋の凍るような冷たさも潜ませ、絶品の死神像。小池も「カズさんはどっしりしたお芝居されていたので、本当に安心。お客さまも(心配せず)楽しむことしか考えなくて大丈夫です」。
日本発のオリジナルミュージカルとして大きく羽ばたきつつあるこの『デスノート THE MUSICAL』、囲み取材の場では早くも再々演の可能性についての話題も飛び出した。具体的な話は「まだ何も…」とのことだが、「自分たちが出演するかどうかは別として、多分ずっと続けていく、続いていく作品。再々演が必ずあると思う」(柿澤)、「(主催である)ホリプロの社長さんは、“ドーバー海峡を越えるという夢がある”と仰っていた。台湾でもあれだけの熱狂で迎え入れてもらったので、やっぱり日本オリジナルのミュージカルを(世界に)持って行って、認められたい。自分たちはその“橋渡し”。次の世代へ、どんどん進んでいって欲しい。そのために一公演一公演を大切に演じたい」(浦井)とそれぞれ話した。そんなカンパニーの熱い思いもこもった2017年版『デスノート THE MUSICAL』、お見逃しなく。
公演は新国立劇場 中劇場にて、9月24日(日)まで上演。チケットは発売中。
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