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12月27日(水)より6年ぶりに京都劇場で上演される劇団四季『オペラ座の怪人』。開幕に向けて、9月28日、劇中ナンバーの披露と合同取材会が金剛能楽堂にて行われた。
本作は、フランスの作家ガストン・ルルーの同名小説を原作に、パリ・オペラ座の地下に棲み、歌姫クリスティーヌに恋をする“怪人”の悲しい愛を描いた物語。“21世紀のモーツァルト”と称されるアンドリュー・ロイド=ウェバーが楽曲を手がけた名作で、劇団四季では1988年の東京初演以来、総公演回数6877回を数える人気演目だ。2002年には京都劇場のこけら落とし公演として上演され、同劇場では今回が6年ぶり3度目の上演となる。
合同取材会では、演出スーパーバイザーの北澤裕輔とクリスティーヌ・ダーエ役の候補苫田亜沙子が登壇。「本作が大好きで劇団四季に入団した」という北澤は、クリスティーヌの恋人ラウル・シャニュイ子爵などを演じた後、2015年より本作の演出スーパーバイザーとなった。「『オペラ座の怪人』は、楽曲も構成もすべてが完璧だと思っています。演出としては、台本に書かれている楽曲の正確性を一番大事にしたいです」(北澤)。
また、『オペラ座の怪人』で初舞台を踏み、クリスティーヌを10年以上演じているという苫田は、「この作品はどこを切り取っても美しいなと思います。20代の頃より30代になった今のほうが、随所により繊細な美しさを感じます。衣裳、舞台美術、すべてが美しいのですが、物語の内容自体がとても美しい。演じるたびにその魅力を感じさせてもらえる作品だなと思います」と作品の魅力を語る。
それぞれに印象的な曲やシーンを尋ねると、「クリスティーヌがコーラスガールからメインキャストに上り詰めるシーンで歌う『シンク オブ ミー』という曲が大好き。シーンとしてはやはりラストシーン、クリスティーヌが去ってしまうところでいつも泣いてしまいます」と北澤。苫田は「2幕の『墓場にて』というソロナンバー。その一曲でクリスティーヌはすごく成長するんです。すごく好きでやりがいがあるなと思っています。2幕最初の『マスカレード』という華やかなシーンは、ぜひ楽しんで観ていただければと思います」とコメント。
合同取材後、怪人役候補のひとり村 俊英が『ザ・ミュージック・オブ・ザ・ナイト』を能舞台で披露。優しくも切ない、情感あふれる歌声で歌い上げた。
公演は、11月19日(日)まで広島上野学園ホールにて、12月27日(水)より京都劇場にて上演。広島公演のチケットは発売中。京都公演は10月7日(土)10:00より一般発売開始。一般発売に先駆け、10月6日(金)12:00より「ぴあスペシャルシートS1席」の先行先着プリセールを実施。
取材・文:黒石悦子
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