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33年目を迎えるミュージカル「アニー」の制作発表が12月14日におこなわれ、主役のアニーをはじめ新キャストが登壇。見事オーディションを勝ち抜き、2018年公演のアニーを務めるふたりは、「アニーの前向きに考えるところと優しい気持ちを持っているところが好き。私自身もそれをお客さんに伝えられるようなアニーを演じたい」(新井夢乃)、「明るくて優しくて、みんなに“いいなぁ”って思われるアニーになりたい」(宮城弥榮)と、元気に意気込みを語った。
「アニー」は、世界大恐慌後の1933年のニューヨークを舞台に、11歳の女の子アニーの明るく前向きな姿が、大人たちを励ましていく物語。1976年にブロードウェイで上演され、トニー賞7部門を受賞。日本では1986年より上演され、累計172万人を動員。昨年、山田和也を演出に迎え、翻訳台本、振付、舞台美術、衣装などが一新され、生まれ変わった。
大富豪ウォーバックスを2年連続で演じる藤本隆宏は、「感動の渦の中に身を投じることができて、本当に幸せな一年になりました」と振り返り、「新しいアニーを作り上げる気持ちで演じていきたい」とやる気十分。同じく、昨年より引き続き出演する青柳塁斗(ルースター)と山本紗也加(リリー)のふたりは、「役に磨きをかけて、稽古場でいろんなアイデアを出したい」(青柳)、「役の悪だくみやチャーミングさをパワーアップさせる」(山本)と熱く語った。
アニーをいじめるハニガンを初めて演じるのは、辺見えみり。母親の辺見マリも同役を演じていたことを受けて、「母親のときも観に行って、いつかこの役をやりたいと思っていた。40代になって演じられるのはとても幸せ。母親もすごく楽しみにしてくれている」と喜びを語った。さらに、「初めて2世でよかったなと思いました。一緒に共演するよりも、同じ役がやれることは、自分にしかできないって思うとすごく幸せ」と笑顔で明かした。
ウォーバックスの秘書グレース役は、元宝塚娘役トップの白羽ゆりが初めて演じる。白羽は、「来年芸歴20周年。自分の人生の中で記念すべき年にミュージカルの原点ともいえるアニーに出演できることはとにかく嬉しい」と心境を告白。そして、「アニーのふたりともかわいくて、もうデレデレ(笑)。ふたりと一緒に頑張っていきたい」と意気込みを語った。
ミュージカル「アニー」は、2018年4月21日(土)から5月7日(月)まで、新国立劇場 中劇場(東京)にて上演。チケットは12月16日(土)より発売。なお、大阪、愛知、福岡、新潟公演は2018年夏に開催される。
撮影・取材・文:門 宏
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