タレント ニュース
演 劇

真田十勇士を題材にした霜月かいりのアクション漫画を原作にした舞台「BRAVE10〜燭(ともしび)〜」が7月26日(木)に開幕する。その稽古場に潜入した。
昨年6月に第一弾が上演され、今回第二弾となる本作。漫画の続編シリーズ『BRAVE10 S』のエピソードにオリジナル要素が加わったストーリーが描かれ、主人公の霧隠才蔵を演じる中村優一をはじめ初演キャストから11名が続投、新たに伊佐那海役の伊藤優衣らが加わり、アンサンブル含め総勢29名で届ける。脚本・演出・映像は初演に続きヨリコジュン。
この日、行われていたのは殺陣稽古。アクションシーンたっぷりの本作だが、武器となるのは大きな刀や鉄砲、くさりがま、クナイなど漫画原作ならではの特殊な形状のものばかり。大きさや長さがバラバラの武器を使った戦闘シーンは華やかで、初演でも見どころのひとつとなっていたが、稽古場ではひとつひとつの動きを繊細に積み上げる作業が行われていた。このときは中村演じる才蔵と大崎捺希演じる猿飛佐助が手を組み、敵と2対2で戦うというシーン。中村の大きな刀と大崎の小さなクナイで敵を倒していくのだが、当然武器によって距離感も違えば戦い方も変わってくるため、おのずと本人はもちろん対戦相手の動きも細かくなっていく。それを何度も何度も繰り返し確認しながら動きを詰め、戦う相手と組む相手、両方と息を合わせ、リズムを合わせ、だんだんとスピードを上げ、本作ならではの華やかで迫力ある殺陣シーンが出来上がっていった。汗だくになりながらも「もう1回やろう!」と繰り返すキャスト陣はストイック。
稽古後半には、中村(才蔵)、宮城紘大(海野六郎)、鷲尾修斗(筧十蔵)、大崎(猿飛佐助)、護あさな(アナスタシア)、辻諒(由利鎌之介)、小波津亜廉(根津甚八)、新井 將(三好清海)、遊馬晃祐(服部半蔵)がズラリ登場するシーンも。各キャストがヨリコに動きを細かく確認したり、アイデアを出したりと、積極的にひとつのシーンをつくりあげていく姿が印象的だ。和やかで賑やかな稽古場は、真ん中でシーンをつくっている最中も、出番でないキャストがあちこちでアクションを確認し合う姿や、楽しそうに話し合う様子が見られた。今作は、前作よりさらにアクションシーンが増え、登場人物それぞれの見せ場も増えているそうだが、息の合った芝居が見られそうだ。
舞台「BRAVE10〜燭(ともしび)〜」は7月26日(木)から29日(日)まで東京・なかのZERO 大ホールにて上演。チケットは発売中。
取材・文:中川實穗
関連リンク(外部リンク)
関連タレント
演劇のニュース もっと見る
-
演 劇
2022年07月15日 19時00分 更新「とんでもなく面白い」 舞台『ヒトラーを画家にする話』まもなく開幕へ -
演 劇
2022年07月15日 18時55分 更新ミュージカル『春のめざめ』開幕、抑圧の中で芽吹く性の行方 -
演 劇
2022年07月15日 18時50分 更新「今年は今年の面白さ」 KAATキッズ・プログラムが今年も開幕へ -
演 劇
2022年07月13日 13時00分 更新乃木坂46の久保史緒里が決して“笑わない”花魁役に -
演 劇
2022年07月12日 10時00分 更新円神・山田恭「翼を授かって自信に変えたい」、白鳥雄介の新作で