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中川晃教出演、大ヒット作『ジャージー・ボーイズ』が関西初上演!
2018年08月07日 10時36分 [ミュージカル・ショー]
中川晃教
中川晃教 撮影:木村正史

1960年代に『君の瞳に恋してる』や『シェリー』などの名曲を次々に生み出した伝説のヴォーカルグループ、フランキー・ヴァリ&ザ・フォー・シーズンズ。その栄光と挫折を描いたミュージカル『ジャージー・ボーイズ』が、10月24日(水)より新歌舞伎座にて上演される。フランキー・ヴァリ役を務める中川晃教が、作品の魅力や意気込みを語った。

ミュージカル「ジャージーボーイズ」チケット情報

2005年にブロードウェイで上演され、2014年にはクリント・イーストウッド監督により映画化されて話題となった『ジャージー・ボーイズ』。2016年に東京初演を果たした日本人キャスト版では、第42回菊田一夫演劇賞や第24回読売演劇大賞など、数々の演劇賞を受賞。中川自身も“天使の歌声”を持つフランキー・ヴァリ役で読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞した。「フランキー・ヴァリを演じるには、本国のプロデューサーで、ザ・フォー・シーズンズのメンバーでもあるボブ・ゴーディオさんのOKをいただかないといけないんです。演じるのに必要な声であること、歌唱する姿、そして初期、中期、後期と音楽性が進化する中で、それに伴って声の出し方が大分変わるので、発声のコントロールがちゃんとできるかどうか。そういうオーディションを受けたのは初めてでしたね」。

そこから“トワング”という独特の発声を約1年かけて習得。「この役に出会えなければ、自分で見つけられなかった声」と語る。「フランキー・ヴァリの声を追求したことで、普段の自分の声にも深みが出たというか、表現を磨くひとつのきっかけにもなったと思います。常に完璧を求めるけれど、ひとつ課題をクリアするとその先に次の課題が見えてくる。終わりはないんですよね。フランキー・ヴァリという役に出会ったことで、まだまだ知らない声がこんなにあったんだと気付かせてもらいました。大阪公演に向けてもっと声を追求していきたいと思っています」。

物語は、春、夏、秋、冬と、季節ごとにメンバーがストーリーテラーとなり、物語が展開していく。中川以外の3人はWキャストで、初演から続投のチームWHITEと、新たなキャストを迎えるチームBLUEで上演する。「春は中河内(雅貴)、伊礼(彼方)君が演じるトミー・デヴィートがストーリーテラー。トミーはフランキー・ヴァリにとって、音楽シーンに自分を導いてくれた兄弟的な存在。彼がいなかったら自分はこの世界に出発できなかった、という意味での春です。そして、ボブ・ゴーディオが加わって大きな転機を迎える夏、グループの要でもあったニック・マッシの脱退を描く秋、冬はフランキー・ヴァリがさまざまな困難を乗り越えながらステージに立ち続ける姿が描かれます。演者が変わると、僕のフランキー・ヴァリも自然と変わるんです。同じことをしているのになぜこんなに変わるのだろうと、自分でも不思議。ぜひ両方楽しんでいただきたいですね」。

公演は10月24日(水)から28日(日)まで、大阪・新歌舞伎座にて。チケット発売中。

取材・文:黒石悦子

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