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1978年『Mr.サマータイム』、79年『アメリカン・フィーリング』を大ヒットさせ、当時のミュージックシーンに新たな風を吹き込んだヴォーカルグループ、サーカス。男女ふたりずつで、3人姉弟と従姉というメンバーのユニークさ以上に、そのハーモニーの透明感ある美しさが際立っていた。それから40年。5年前からは新メンバーで活動する彼らが、「サーカス40周年記念コンサート POP STEP 40〜あの風を今でも〜」を開催する。
デビュー以来の歌姫・叶正子、その弟でリーダー・叶高、新メンバーとして高の娘・ありさと、オーディションで抜擢された吉村勇一。60代と30代、親子世代で新たなハーモニーを響かせる新生サーカス4名が来阪、記念コンサートへの意気込みを語った。
40周年を記念してリリースしたアルバム『POP STEP 40』は、ベスト盤と新録“フューチャー”の2枚組だ。「何百曲も4人で聴き直して、今の時代に聴いてほしい曲をチョイスしました。サーカス40年のつながりの強さを感じつつ、その歴史の中で30代と60代の意見をうまく混ぜ合わせて出来たアルバムだと思っています。」(ありさ)、「5年経って、若いふたりが今のサーカスを引っ張ろうとしてくれているのを、すごく頼もしく感じます。親子世代でつながりが出来て、初めてこの4人のサウンドがこのアルバムに詰まったかなと」(高)。年齢差は約30歳だが、「そのジェネレーションギャップをすごく楽しんでいます」(吉村)。
「年齢の離れている良さを、思う存分発揮したい」(高)と臨むコンサートでは、アルバム収録曲を中心に披露。また、サーカスの最初のメンバー、卯月節子、正子と高の弟・央介と原順子(後に央介と結婚)もゲストで参加し、7名でハーモニーを奏でるコーナーも。現メンバーの4人をメインに、懐かしいの曲をメドレーで贈るなど、昔からのファンにはたまらない特別企画だ。「今回初めて一緒に歌うことが出来るので、とてもとても楽しみです」(吉村)。
子供の頃から母と共に楽しんできたハーモニーを愛し、「40年間、1度も止めようと思ったことはなかった」(正子)。その美しいハーモニーは健在だ。「都会的な感じはするけど、でも癒される」と、サーカス流のポップスは今、若い世代からも注目されている。「若い世代の方は、サーカスをご存じない方もたくさんいらっしゃると思うので、アルバムと共に、これまでとこれからのサーカスを知っていただき、長く歌い続けたいと思っています」(正子)。
公演は、10月5日(金)大阪・サンケイホールブリーゼにて。チケットは発売中。
取材・文:高橋晴代
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