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2014年でTHE BOOMの活動に終止符を打った後、2016年初頭の自身のコンサートツアー「MUSICK」をもって、表舞台における歌唱活動の無期限休業を発表した宮沢和史。その理由のひとつとなった健康上の問題がひと段落して以降、昨年から今年にかけて不定期ながらイベントに出演して歌い、友人の音楽家とのジョイント・ライヴも行なってきた。そしていよいよ本格的に再始動。【時を泳げ魚の如く】と題するコンサートを11月から2019年にかけて各地で行なう。どんなコンサートになるのだろうか。
「宮沢の弾き語り、ピアノとパーカッションのサポートによる演奏の2部構成になる予定です。場合によってはギターのサポートが入るコンサートもあるかもしれません。曲は自身の曲が中心になりますが、THE BOOMの曲も積極的に歌うつもりです」
近年の宮沢は沖縄にも拠点を構え、「唄方プロジェクト」「くるちの杜100年プロジェクト」などの多面的な活動を精力的に展開している。そうした活動と、沖縄で現地の人たちと多くの時間を過ごしていることが、今回のコンサートにどう反映されるのかも気になるところだ。
「沖縄では“歌”は“常にそこにあるもの“であり、特別で大げさなものではありません。生活とともに歌が存在します。自分も肩肘張らず、虚勢を張らず、自然に楽に歌と向き合いたいと思います」
この言葉を裏づけるように「何からも縛られず、自分の思いのまま、今この時を、自由に歌ってみたいんです」と、コンサートのタイトル【時を泳げ魚の如く】にこめた思いを語り、さらに、多くのファンが待ち望んでいる次のアルバムについても話してくれた。
「曲作りにも同じことが言えます。肩肘張らず、虚勢を張らず、格好をつけず、自分を強く大きく見せようとせず、ありのままをそのままに書けています。すでに5曲録り終えました(注:10月16日現在)。サウンドは冒険的というよりもシンプルなバンドスタイルです」
【時を泳げ魚の如く】宮沢和史コンサート 平成30年〜は、定められた期間の中で行なう”コンサートツアー”ではなく、これからライフワーク的に行なっていくコンサートとのこと。ありのままの自然体で歌う宮沢和史の「今」と出会えるコンサートになるだろう。チケットは発売中。
取材・文:中原仁
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