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漫画家・松本大洋の不朽の名作「鉄コン筋クリート」が舞台化される。二宮和也、蒼井優ら豪華声優陣を配した劇場版アニメ(2006年)は存在するも、本作を単独で舞台化するのはこれが初めて。孤児の少年コンビ“クロ”と“シロ”に扮するのはそれぞれ、若月佑美(乃木坂46)と三戸なつめだ。作品の不思議な世界観が凝縮したビジュアルで現れたふたりに話を聞いた。
「鉄コン筋クリート」は1993から1994年にかけて描かれた連載漫画。ふたりにとってはごく幼少期(若月に至っては同年の1994年生まれ)に誕生した漫画だが、もともと作品のファンだったそう。
「知り合いの方に『これきっと好きだと思うから読んだ方がいい』と言われたのがきっかけ。1ページビリっと破って額に入れても1枚の絵画として成り立つような絵のタッチがまずすごい素敵だなと思ったし、ストーリー的にもただただ面白いだけで終わらないところが“考え性”な自分にハマりました」(若月)
「年の離れたお姉ちゃんが「鉄コン筋クリート」の本を持っていて。私も絵がドンピシャで好きでした。そしてキャラクター。そこから松本大洋さんのほかの作品も読み始めました」(三戸)
だが、好きで大切な作品だからこそ、自ら演じるプレッシャーが大きくもなりそうだ。かつ、少年役を女性が演じるというヒネリを効かせたキャスティング。「そこには壁があるなと思いました」という若月に対し、三戸はやや考え込み、「確かに、よく考えたら女の子がやるんですね。お話を頂いたとき、“1番好きなシロをやれる。やったー!”って。人生で1番うれしかったかもしれない。とてもポジティブにとらえています」と、直感型で奔放なシロを思わせる“らしい”コメント。
心機一転、男前なショートカット(三戸曰く「キリっとした男顔だから余計似合う」)で挑んでいる若月は、「乃木坂46ではカワイイ女の子キャラではなくややボーイッシュな立ち位置なので、今回そこを生かせるようガンッと振り幅を振っていきたい」と語る。なお本作の閉幕とほぼ同時の11月末で乃木坂46から卒業となり、アイドルから女優へと羽ばたく。「『私はこういう場所でお芝居をもっと勉強するために卒業していきます』という意志表明みたいなものを、この舞台から受け取ってもらえたら」(若月)
公演は11月18日(日)から25日(日)まで、東京・天王洲 銀河劇場にて上演。チケットは発売中。
取材・文:武田吏都(ライター)
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