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劇作家・演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下、KERA)が平成30年秋の叙勲にて紫綬褒章を受章することが発表された。
KERAは、ミュージシャン出身の劇作家、演出家、映画監督、音楽家。自身がリーダー・ボーカルを務めるニューウェイヴバンド「有頂天」を1982年に結成。自主レーベル「ナゴムレコード」も立ち上げ「筋肉少女帯」「たま」「電気グルーヴ」など人気アーティストを多数輩出。並行して1985年には「劇団健康」を旗揚げし演劇活動を開始。同劇団の解散後の1993年に劇団「ナイロン100℃」を始動させ、多種多様な作風で、精力的に作・演出作品を発表し、今年劇団結成25周年を迎えた。演劇、音楽活動のほかにも、映像監督として4本の映画とドラマの監督と脚本を手掛けるなど多方面に才能を発揮してきた。
近年の受賞暦は、2015年第40回菊田一夫演劇賞受賞。2016年第23回読売演劇大賞 最優秀作品賞/優秀演出家賞受賞、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2017年第51回紀伊國屋演劇賞個人賞受賞、読売演劇大賞 最優秀演出家賞受賞、読売文学賞戯曲・シナリオ部門受賞など多数。
今回の受章に際してKERAから以下のコメントが届いた。
<ケラリーノ・サンドロヴィッチ コメント>
頂戴出来る物は拒まない主義の私とは言え、この度賜った章はひときわ大きな喜びです。「もっと好き勝手やれ」と背中を押された気分。これまで創作に関わってくれた全ての人と分かち合いたい。お客様も含めて。とりわけ、ずっと一緒にやってきた劇団員たち、昔自分の身勝手で迷惑かけまくったバンドメンバー、そして、舞台では女優、家では私設秘書にしてこの上なく信頼できるアドバイザーとして支えてきてくれた奥さんと。
僕は舞台の脚本を、日々の稽古を見ながら書く方法を取っているので、俳優さんが実際に動いてくれない事には、作品一本書き上げることもままならない。スタッフさんとも「この芝居、この制約の中で、何が出来るのか」という事を話しながら創っています。そういう意味で私の脚本はどの作品も、皆との共同執筆だと思っています。
もし、他の劇作家や演出家、音楽家と何か違う事があるとすれば、やりたいことしかやってこなかったこと。それから、これまで創ってきた作品の、“量×質”の総量。この点は自己評価としては大抵の同業者の3人分くらいはいくんじゃないかと。(笑)
集中力も体力も落ち、なにかと挫けそうになる昨今の私ですが、まだまだやらねばと背筋が伸びました。やりたくないことはやりませんが。
談 ケラリーノ・サンドロヴィッチ
KERAが作・演出を手がけるKERA・MAP #008『修道女たち』は現在、東京・下北沢 本多劇場にて上演中。公演は11月15日(木)まで。チケットぴあにて指定席券および当日引換券を発売中。東京公演の後は、兵庫と北九州をめぐる。
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