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舞台『遙かなる時空の中で3』が12月6日から、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAを皮切りに上演スタート。公演初日には、マスコミ向けの公開稽古が行われた。
原作はコーエーテクモゲームスがおくる、人気女性向けシミュレーションゲーム『遙かなる時空の中で』シリーズの第3作目。『遙か』シリーズは2008年から舞台化が展開されており、これまでに4作が上演。原作シリーズでもとりわけ人気を誇る『3』は、『遙か』シリーズ舞台化10周年記念として制作された。
主人公・春日望美(吉川 友)は、“龍神の神子”として白龍(稲垣成弥)に導かれ、有川将臣(井上正大)・有川 譲(千綿勇平)と、源氏と平家が抗争を繰り広げる戦乱の時代に飛ばされてしまう。しかし、そこに将臣の姿はない。源九郎義経(早乙女友貴)、武蔵坊弁慶(石渡真修)と、黒龍の神子である梶原 朔(野本ほたる)、梶原景時(輝馬)ら、源氏軍と合流した望美は、平家が使役する怨霊を封印するために源氏のなかで戦うことになった。平家軍から逃れてきた平 敦盛(星元裕月)、剣の師匠となるリズヴァーン(村上幸平)らと、平家軍と対峙することになるが、還内府として平家を率いていたのは将臣だった――。さらに、平家の将・平 知盛(中村誠治郎)が大きな壁として立ちはだかり……。平家と源氏の争いの果てに、望美が選ぶ運命とは。
オープニングから登場人物たちの激しいアクションが組み込まれ、その迫力に目を奪われる。ステージ全体を使い、入れ替わり立ち代わりで、ひとりひとりがアクションを披露していくさまは圧巻。劇中でも敵将や怨霊と対峙する場面でアクションを見せるが、男性キャラクターたちの見惚れてしまう雄々しい姿はもちろん、望美の“大切な人を守りたい”という気持ちが現れた、勇ましい立ち回りにも注目だ。自らが戦の前線に立ち、女性らしくも凛々しく戦う姿は目を見張る。客席通路を使用した演出も見られ、物語の世界に一気に引き込まれてしまう。さらに、九郎らと源氏として戦い、絆を育むなかでずっと会いたかった将臣は平家の総大将としている。その狭間で揺れる望美、といった女性向け作品らしいドラマチックなストーリー展開、それぞれの登場人物たちと心を通わせていく姿も見ものだ。各人に見せ場があり、注目のキャラクターの姿をしっかり目に焼き付けることができる。迫力あるアクション、心揺さぶられるドラマチックなストーリーは、ぜひ劇場で体感してほしい。
公演は12月10日(月)まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、14日(金)から16日(日)まで大阪・サンケイホールブリーゼ にて上演。大阪公演のチケットは発売中。
取材・文:渡邉千智
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