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2017年に解散したアイドルグループ・℃-uteでリーダーを務め、現在は歌手や女優として活躍している矢島舞美。矢島が、4月に上演されるつかこうへい原作の舞台『銀幕の果てに』で主演することになった。矢島と、演出を担当する岡村俊一に舞台への意気込みなどを語ってもらった。
原作は1994年に発表されたつかこうへいによる長編小説。山中にある映画撮影所を舞台に、映画界の裏側を描く告発サスペンスだ。どこからどこまでが撮影している映画なのか、どれが現実でどれが物語なのかが錯綜する展開。1989年に発表された戯曲『今日子』をベースに着想されたが、より設定が複雑化している。
矢島が演じるのは、伝説の女優「玲子」で、17歳から60歳までを演じる。役について、矢島は「コンプレックスを持ちながら、女優としての一線を歩んでいる人。堂々としているけれど、裏では自分に自信がない部分がある人だと思っているので、そういう部分をしっかりと演じられたら」と話す。つか作品の出演に関しては「つかさんの作品は初めて。女性が格好良く、力強く描かれるイメージがあるので、私も頑張らなくては」
演出の岡村とは『LADY OUT LAW!』(2018年)以来2度目のタッグ。矢島は「前回は自分の中で葛藤があった。芝居に正解はないと思うが、やればやるほど分からなくなってしまった部分があり、正直、悔しさが残った。今回は葛藤を繰り返しながら、でも自分なりに納得していけるように、悩み抜いた先に何か見つけられるようにやりたい」と話す。
そんな矢島について、演出の岡村は「迫力があって豪快だなと感じる部分がありながら、些細なところにこだわるという繊細さも兼ね備えている。日常感がない人なので、今回の作品のように、“女優”を戯画化した役はぴったりだと思っている」とコメントしている。
アイドルを卒業して早くも1年半がすぎた。矢島は「アイドルはアイドルとして精一杯活動をしてきて、もう悔いはないと思ったから解散を決めた。これからは本当に甘えなしでやっていきたい」と覚悟を決めている様子。これからの意気込みを尋ねると、矢島は「大人な芝居を磨いていきたい。そして、いろんな年齢層の方に芝居をみてほしい」と語った。
東京公演は4月24日(水)から29日(月・祝)まで紀伊國屋ホールにて。大阪公演は5月8日(水)、9日(木)、COOL JAPAN PARK TTホールにて。出演は矢島のほか、味方良介、木崎ゆりあ、石田明、佐久本宝、久保田創/岡田帆乃佳(劇団4ドル50セント)、黒川恭佑、磨世/松本利夫。
取材・文:五月女菜穂
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