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2月25日にオープンした大阪城公園内の新劇場「COOL JAPAN PARK OSAKA」。世界に通じるエンタテインメントを発信することを目的に、音響や映像など最新鋭の設備を整えた大小3つの劇場が誕生した。
最大キャパシティのWWホールでは、ノンバーバル・ショー『KEREN』の公演がスタート。KEREN(けれん)とは歌舞伎の世界で奇抜な演出を指す言葉。本公演では、舞台装置に歌舞伎の演出をふんだんに取り入れ、最新鋭のデジタルアートと伝統技術を融合させた奇想天外なステージを作り上げた。
舞台は京都、大阪、神戸、奈良。江戸、昭和元禄、現代などさまざまな時代を行き来しながら、ダンスや殺陣、歌舞伎、HIPHOPなど11のシーンを絵巻物のように展開する。京都の町で繰り広げる元禄花見踊り(平成かぶき踊り)に、海辺での猛々しい太鼓と掛け声、魑魅魍魎がはびこる怪談と妖怪の世界…。殺陣や歌舞伎のつづら抜け、屋台崩しなどの和ものに、タップダンス、ジャズダンスなど洋のエッセンスを織り交ぜ、映画や舞台のパロディなどでも興味を誘う。驚きはフィナーレ。パチンコ台の映像とともに、大量のパチンコ玉が上から降ってくるという奇想天外な演出で締めくくる。
一足先にグランド・プレミアム公演を観た西川きよしは「ダイナミックで何が起こるかわからない。まるでうちの家みたいや」と興奮気味に語った。「映像の迫力にびっくりした」とハイヒール リンゴ、モモコも「外国人の方も楽しめると思う」と期待を込めた。シルクは「仕掛けもいっぱいで楽しい。少しだけお色気もあります。歌舞伎や日舞など、いろんな部分のいいとこ取りです!」と笑顔を見せた。
アインシュタイン・河井は「ダンスあり、映像ありのこれまで観たことのない種類のエンタテインメント。海外の方が観ても楽しんでいただける内容です」。トット・桑原も「日本の方が観たら『あるある』と思うけど、海外の方なら『これが観たかった!』と思うのでは?」と声を弾ませた。見取り図・盛山は「日本の歴史を改めて知ったり、四季折々が詰め込まれていたり、舞台は無限だなと思いました。大阪の新名物になってほしいです」と期待を込めた。ファミリーで観劇した月亭八光は「終わった瞬間、子どもたちが『友達を連れて行きたい』と。映像のリアルさが、今までで一番じゃないかな」と語った。
脚本・演出の平哲郎は「よかった。その一言に尽きます。半年間の稽古が実り、ダンサーたちも嬉しそうでした」と感想を語り、クリエイティブチーム『Moment Factory』のマリアノ・レオッタは「長期間の努力が報われたと思います。たくさんのスタッフに支えられ、今日は特別な1日になりました」、マシュー・グレンジャーも「コンセプト、そしてよしもとの大胆なアイデアが大きな結果に繋がったと思います」とほっとした表情を浮かべた。
『KEREN』はCOOL JAPAN PARK OSAKAでロングラン上演中。チケット発売中。
取材・文:岩本和子
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