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1972年に鬼才ボブ・フォッシーの演出・振付により初演され、2013年にリバイバルされたダイアン・パウルス演出版がトニー賞4部門に輝いた名作ブロードウェイミュージカル、『ピピン』。フォッシー・スタイルを踏襲しながら、新たにサーカスアクロバットを取り入れた大胆な演出が高い評価を受けた本作の、待望の日本語版が今年ついにお目見えする。2月27日、主要キャスト4名が舞台衣裳姿で顔をそろえる製作発表が開催され、それぞれに“この役を日本でやれるのはこの人しかいない”と思わせるに十分なパフォーマンスと意気込みを見せた。
楽曲披露から始まった会見で、まず度肝を抜いたのがリーディング・プレイヤー(狂言廻し)役のクリスタル・ケイ。客席通路から悠然と姿を現し、劇中のオープニングナンバーでもある《Magic To Do》を、その唯一無二の存在感と歌声で堂々と歌い上げた。ニューヨーク留学中だった2014年にブロードウェイ公演を観ていると言い、「まさか5年後に自分がやることになるとは。本当にご縁を感じる作品」と感慨深げ。自身初となるミュージカル出演に、「20年のキャリアのなかで一番チャレンジング」と気を引き締めた。
続いて披露された《No Time At All》は、悩める主人公ピピンに祖母のバーサが“短い人生楽しまないと損”と明るく教え諭す曲。Wキャストのふたりとも、「自分の気持ちそのままでとても歌いやすいです」(中尾ミエ)、「どうしたらいいか分からないくらいぴったり」(前田美波里)と既に大いに共感している様子だ。本番では空中ブランコでアクロバットをしながら(!)歌うことになるため、稽古開始までに懸垂を10回できるようになっておくようにとのお達しがあったそうで、両名とも筋トレを始めているとのこと。見事な二の腕にその成果が見て取れ、本番への期待が高まる。
そして最後を飾ったのは、ピピン役の城田優による《Corner of the Sky》。日本語詞での披露はこの日が初だが、コンサートなどで度々歌ってきた思い入れのある楽曲とあって、熱のこもった歌唱となった。城田もまたブロードウェイ公演を観ており、「すごーい!と子どもみたいな気持ちになれた作品。日本の皆さんにもそう感じてもらいたい」とコメント。「日本のミュージカルシーンはブロードウェイに比べたらまだまだ下」と冷静に見極めた上で口にした、「でも臆していたら挑めない。日本のほうが良かったと思われるよう努力したい」という意気込みに静かな決意が宿っていた。
公演は6月10日(月)より東京・東急シアターオーブにて。7月名古屋・大阪・静岡公演あり。
取材・文:町田麻子
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