タレント ニュース
音 楽

今秋、歌手生活55年という節目の年に、加藤登紀子が最新の6枚組ベスト・アルバム『あなたに捧げる歌』と連動した〜LOVE LOVE LOVE愛の4楽章〜コンサートを開催する。歌手人生を“終りなき旅”と語るひとりの女性の、新たな舞台の幕が上がる。
「人生を4幕とすると、1幕は序章、2幕は成長、3幕で展開があって、これからの4幕をどうまとめていくか。作曲家でも劇作家でも、4楽章が1番楽しみなわけです。これまでいろんな出来事、国、時代に応えようとして歌を作ってきたんですが、1番は人との出会いに応えていきたい。それが私の人生の4幕目の仕事かなと思っています」
コンサートは「始まり」「惑い」「追憶」「永遠」と題した4楽章に沿って、代表曲を網羅するベスト選曲になる予定。『愛の讃歌』『枯葉』などシャンソンの名曲はもちろん、『ひとり寝の子守唄』『LOVE LOVE LOVE』など、選りすぐりの自作曲もたっぷり聴けるはずだ。
「去年のコンサートは世界地図のようなものでしたけど、今回はオリジナルのラブソングをいっぱい歌います。オリジナル曲とシャンソンの名曲は、日記と大河小説のようなもので、両方に大切さがあるんですね。私としての歌と、多くの人の思いが詰まった珠玉の名曲を両方歌うことによって、たくさんのものが伝わってくるんです」
シャンソンの歌詞を例にとり、「男は女の中に答えを求めるけれど、女は男に答えを求めない」「女にとって男と生きるということは、問題を抱えるということ」と鋭く迫りつつ、「いつも男の人を応援するために歌ってますから」とにっこり笑う。ジャンルを超え、愛に生き愛を歌ってきた稀代のシンガー・加藤登紀子の解釈で、ラブソングの名曲たちがぐっと身近なものになる。
「こういう歌は私の人生模様と重なり合う部分が多くて、ステージでラブソングを歌っていると涙が出ちゃうぐらい、本当に愛してるって叫びたくなるのね。でも家に帰ってそばにいる人に“愛してる”って言ったことはないなと思うわけ。日常では言えないんですよ。だから心の中で時々確かめることをしたほうがいいですよね。そういうことを、私のコンサートで感じていただけたらとても嬉しいです」
加藤登紀子コンサート2019〜LOVE LOVE LOVE〜愛の4楽章〜の東京公演は6月9日(日)、東京・Bunkamuraオーチャードホールにて。「いつも新しい人に出会いたい」と、安価な学生席も用意される。その歌に込めた素晴らしき人生の響き、ぜひコンサートで体感してほしい。
取材・文:宮本英夫
関連リンク(外部リンク)
関連タレント
音楽のニュース もっと見る
-
音 楽
2022年07月15日 12時00分 更新中島ヒロト主催イベントに大橋卓弥、Keishi Tanaka、関取花が出演 -
音 楽
2022年07月13日 16時30分 更新ジャズが橋を架ける川崎の秋!都市型音楽フェス -
音 楽
2022年07月13日 13時35分 更新多勢に無勢!?『納涼!大阪城音泉』で岡崎体育とキュウソネコカミが共演 -
音 楽
2022年07月08日 15時00分 更新キャンプイベント「AKABIRA CAMP BREAK」今秋、北海道赤平市で初開催! -
音 楽
2022年07月05日 18時00分 更新タイのインディポップバンド・YONLAPAの日本ツアーが開催決定!