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尚月地の同名人気漫画を原作にした舞台・浪漫活劇譚『艶漢』第三夜が開幕、それに先がけ公開ゲネプロと囲み取材が行われ、取材には櫻井圭登、末原拓馬(おぼんろ)、三上俊、村田恒、福井将太、岩義人、岡田あがさ、堀越涼(花組芝居)、八神蓮が出席した。
本作は、ノーフン(フンドシをはいていないこと)がちな傘職人の美少年・吉原詩郎と、熱血正義感の巡査殿・山田光路郎、そして詩郎の兄貴分で無敵な色気を放つ吉原安里の物語を軸にした、エログロナンセンスな昭和郷愁的アンダーグラウンド事件簿。ストーリーを紡ぐ浪漫活劇譚シリーズは2016年の初演、2017年の第二夜に続く3作目で、脚本・演出はほさかようが手掛ける。同じキャストで歌謡エンターテインメントショーを行う歌謡倶楽部『艶漢』シリーズもこれまでに2作上演されている。
ゲネプロ前の囲み取材で、主人公・吉原詩郎役の櫻井は「新しいキャラクターが新しい風を吹かせてくれて、第三夜ならではの攻め方ができた作品になったと思います。初演ぶりにシアターサンモールに帰ってこれたので、色んな想いを込めながら、愛を込めて演じきりたいと思います」、山田光路郎役の末原は「この場所で上演された第一夜のときは、歴史のある漫画を僕たちが舞台化するということでドキドキしていました。だけど受け入れてもらえ、歌謡倶楽部もあり、合わせると今回で5作目。いろんな人でつくり上げてきた『艶漢』になっていることが嬉しいです。今回も新たなものを積み上げることになればと、今またドキドキしています」、吉原安里役の三上は「過去最高の作品になったんじゃないかと思います。安里という役はこれまで何を考えているかわからない部分が多かったのですが、今作では目的もハッキリしますし、感情的になって戦うシーンもあり、これまでにない顔や声が見せられると思います。楽しみにしていてください」とそれぞれ挨拶を述べた。
衣装やセット、メイクはもちろん、殺陣からふとした仕草にまで登場人物それぞれの個性豊かな“艶”やかさが光り、丁寧につくりこまれた世界が広がる本作。今回の物語は、謎多き吉原兄弟の悲しい過去が軸となるが、ふたりの湾曲し屈折した想いや願いが不思議なほどまっすぐに届くのが印象的だった。登場人物ひとりひとりのコントラストも鮮やかで、そこで生まれるドラマひとつひとつが心に響く作品に仕上がっていた。
激しく艶やかなアクションにも注目の本作は、4月29日(月・祝)まで東京・シアターサンモールにて上演中。
取材・文:中川實穗
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