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永作博美をノラ役に、『人形の家』の15年後を描いた問題作
2019年05月10日 10時30分 [演劇]
永作博美 撮影:源 賀津己

ヘンリク・イプセンの名作『人形の家』の続編として、新進気鋭のアメリカ人劇作家ルーカス・ナスが発表した『人形の家 Part2』。本作が日本初上陸し、栗山民也の演出により上演される。そこで主人公のノラを演じる永作博美に話を聞いた。

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『人形の家』といえば、良き妻であり良き母だったノラが、自らの生き方に疑問を抱き、ひとり家を出て行くまでを描いた近代古典の傑作。そんなノラが、15年ぶりに帰って来るところから本作は始まる。「あの先を見られるということに、まずはやっぱりワクワクしましたね。何を考えていたんだろうとか、何を言うんだろうとか、どの面下げて帰って来るんだろうとか。やっぱり顔が見たいですよね。イプセンのノラは可愛らしくて奔放な女性というイメージですが、こちらのノラも相変わらず自由は自由。でもそれが現代っぽいというか。全体的に古典感が薄れていて、それがまた新たな魅力になっていると思います」

本作の登場人物はノラ以外に、夫のトルヴァル、乳母のアンネ・マリー、娘のエミーの4人。しかし舞台上はほぼノラともうひとりという構図になっており、結果ふたり芝居が続いていくような展開となる。「すごく大変な舞台ですよね。ノラはみんなと対峙しなくちゃいけない、実質ふたり芝居ですから。緊張感がずっと続くので、息が苦しくなるような感覚はあるだろうなと。ふたり芝居は以前やったことがあるんですが、その時に思ったんです。“2度とやるもんか!”って(笑)。でも台本がとにかく面白かったので、やってみようと決めたんです」

演出の栗山民也とは、今回で3度目の顔合わせ。「栗山さんとやらせていただくと、自分のホンの読み方の浅さに毎回気づかされます。よく栗山さんは“全部ホンの中に書いてある”とおっしゃるんですが、そこまでたどり着けない自分をいつも思い知らされるというか。でも人って知れることが大きな喜びですからね。栗山さんがどう思っているのかを聞けること自体、すごく嬉しくもあって。その度にどんどん作品が深くなっていくのが見えますし、今回もそういう喜びを体験出来るのかと思うとすごく楽しみです」

女性の自立について描いた『人形の家』。そしてこの『Part2』で浮かび上がるのも、女性としてどう生きるか、ということだ。「今このタイミングの題材だということを強く感じる作品です。だからこそ今の日本の女性が考えられる、今生きている女性にきちんと投げられるような舞台にしたいと思っています」

公演は8月9日(金)から9月1日(日)まで、東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。その後、福岡でも上演。二次プレリザーブは5月11日(土)より受付予定。

取材・文:野上瑠美子

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