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旗揚げ39周年を記念し、ファンへの感謝の気持ちをいつも以上に込めた“39 サンキュー興行”を敢行している劇団☆新感線。その夏秋公演として上演されるのが、「いのうえ歌舞伎《亜》alternative『けむりの軍団』」だ。そこで主演を務める劇団の看板俳優、古田新太に話を聞いた。
脚本を手がけるのは、2016年の『乱鶯』以来、2度目の新感線参加となる倉持裕。今回倉持が古田に当てて書いたのは、真中十兵衛という切れ者の策士で、池田成志演じる美山輝親とバディを組むことになるという役どころだ。「江戸っ子の、悪党の棟梁みたいな感じの人ですね。どちらかというと狂言回しというか、ストーリーテラー。それが手下を使ってどうのこうのとしているうちに、いつの間にか成志さんもついて来るという。新感線で成志さんってもうみんな飽きてるんじゃないの?とは思ったんですけど(笑)、そういえばオイラとのバディものは意外にもなかったなと。まぁ成志さんはすでに逃げ腰ですけどね(笑)」
池田が新感線に参加するのは今回でなんと13度目。さらに本作で6作目となる早乙女太一、ともに2作目となる清野菜名、須賀健太と、客演とはいえおなじみの顔ぶれがそろう。「成志さんは何だかんだやりやすいですからね。バディものが初とはいえ不安はないですけど、嫌なのは早乙女太一(笑)。だって絶対オイラと戦うことになるでしょ? あいつのスピードについていくのしんどいんですもん。真ちゃん(堤真一)くらいがちょうどいい(笑)。あと菜名にしろ健太にしろ、体動かすのが好きな奴らばっかり。オイラと成志さんはもう、下ネタコントだけでいいんですよ(笑)」
今回も新感線らしく、アクションあり、笑いありの壮大な物語になることはほぼ間違いなさそう。だがそれに対し顔を曇らせる古田は…。「脚本の段階で明らかに倉持が張り切り過ぎなんですよ。いくら面白くたって、いらないせりふはない方がいいんだから。成志さんとふたり、“ここカットでいいんじゃないですか?”って言い続ける、地道な作業が待っているなと。まぁそれでも (演出の)いのうえ(ひでのり)さんは絶対切らないんですけどね。あれ、もったいないおばけでも飼ってるんじゃないかな?(笑)」
とはいえサービス精神たっぷりの新感線のこと。その看板俳優として、今回も古田は極上の演劇体験を観客に提供してくれるはずだ。「オイラは面白くない芝居はつくらないですからね。そこは安心して、ぜひ劇場に足を運んでいただければと思います」
東京公演は7月15日(月・祝)から8月24日(土)まで。福岡公演は9月6日(金)から博多座で、大阪公演は10月8日(火)からフェスティバルホールで行われる。チケットは5月19日(日)午前10時より発売。ぴあでは東京公演の先着先行を5月18日(火)午前9時59分まで受付中。
取材・文:野上瑠美子
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