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秦建日子のベストセラー小説を舞台化。昨年の『アンフェアな月』に続いて『殺してもいい命』が、6月21日(金)東京・サンシャイン劇場で幕を開ける。そこで主人公の雪平夏見役を続投することになった、篠田麻里子に話を聞いた。
“無駄に美人”と揶揄される、捜査一課のスゴ腕刑事。演じる雪平について、篠田はこう捉える。「一見クールですけど、その根っこには母性的なものも持っている女性だと思います。あと何より正義感が強い。正義感だけで動いているというか。そして素直で、一途で、不器用な女性かなって。自分の弱い部分を隠すために、必死に事件に取り組んでいる。不安とかいろんなものを抱えているからこそ、捜査に没頭していき、結果として検挙率ナンバーワンの雪平が出来上がったのかなと思います」
そんな彼女を支えているのが、娘の美央と相棒の安藤。「子どもの存在ってすごく大きいって言いますよね。やっぱり守るべきものがあると、人間って変わるんだろうなって。それは私も結婚したことで実感しましたし。安藤は前作に比べるとかなり頼もしくなって、雪平を引っ張ってくれるようなところもあります。安藤とともに雪平も成長していると思いますし、より良いパートナーになっているんじゃないかと思います」
雪平の元夫・佐藤が死体で発見されたことから始まる本作。事件を追っていく面白さはもちろん、登場人物それぞれの人間ドラマもこのシリーズの大きな魅力だ。「前作は“母親”としての雪平を見せる部分が多かったですが、今作は刑事もそれぞれ人間であり、それぞれ人生を抱えているんだってことが大きなテーマとして描かれています。それぞれの背景を考えて観ると、観え方が一気に変わってきますし、そんなことを気づかせてくれるのも、この作品の面白さかなと思います」
キャスト陣には今回から初参加のメンバーも多数。安藤を演じる松田凌もそのひとりだ。「松田くんはすっごく真面目ですね。こんなにも真面目な人がいるんだ!?ってビックリしましたし、ちょっとイジりたくなるくらい(笑)。山口(馬木也)さんとか先輩方がアドバイスをくださるんですが、それも素直に受けて、試して、自分のものにしていく。そんな松田くん以外にもだいぶ顔ぶれが変わったので、まだ見えていない部分もたくさんあると思うんです。それが本番までにどうなっていくのか、私自身すごく楽しみです」
公演は6月21日(金)より東京・サンシャイン劇場にて開幕。チケットは発売中。
取材・文:野上瑠美子
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