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秦建日子のベストセラー小説、刑事 雪平夏見シリーズを原作にした舞台「アンフェアな月」。その舞台第2弾『殺してもいい命』が6月21日に東京・サンシャイン劇場にて開幕。開幕前には出演者らによる囲み取材とゲネプロが行われた。
原作は、女性刑事・雪平夏見を主人公とした小説シリーズの3作目。2006年にテレビドラマ化(『アンフェア』)、その後映画化もされたベストセラーシリーズでもあり、舞台化は2018年に上演した「アンフェアな月」に続く第2弾。主人公である捜査一課でトップの検挙率、バツイチで男勝り、そのうえ酒豪で“無駄に美人”と揶揄される女性刑事・雪平夏見役は、舞台第1弾に続き篠田麻里子がつとめる。
物語は、雪平の元夫である佐藤和夫(中村優一)が、“フクロウ”と名乗る殺し屋によって殺害されるところから始まる。捜査を進める雪平だが、足取りはまったくつかめず、フクロウによる連続殺人は続いていく・・・。
主演の篠田は「この作品はとても大好きなシリーズ。今回第2弾ができることを大変うれしく思っています。前回は刑事作品を舞台でやる難しさを感じましたが、今回はそれを乗り越えて作品を作ることができました。それぞれの命であったり、当たり前に過ごしている日常が実は当たり前じゃないということを思い知らされる作品。今回も事件を追っていくんですが、登場人物たちそれぞれのバックグラウンドや苦労、母親の気持ちだったりが見える舞台になっていると思います」と出来ばえに自信をみせた。
雪平の相棒刑事である安藤役を演じる松田凌は「僕は今作からの参加。『殺してもいい命』というテーマが込められた作品で、ひと役ひと役、人間ドラマを意識して稽古をしてきました。ご来場いただいた皆さんのそばに実はこういう現実があるんじゃないかということも舞台上からお届けできたら」とコメント。
佐藤の再婚相手である由布子を演じる西原亜希は「ふたりの母が登場することによって、今までに描かれてこなかったアンフェアの世界観だったり、新しい雪平夏見の姿が堪能できると思います」と見どころを紹介。
探偵の迫田役を演じる小島よしおは「個人的には普段、服を着て舞台に出ることがなかなかないので緊張していますが、服を着た役を違和感なく演じられたら」と意気込みを語り、笑いを誘った。
公演は6月30日(日)まで東京・サンシャイン劇場にて。チケットぴあでは公演日前日まで当日引換券を発売中。
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