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演 劇
イギリス人劇作家アレクシ・ケイ・キャンベル作の『ブラッケン・ムーア〜荒地の亡霊〜』の日本初演が、今夏、上村聡史の演出により、日比谷・シアタークリエで幕を開ける(プレビュー公演あり)。そこで主演の岡田将生に話を聞いた。
2014年の初舞台から、年にほぼ1本のペースで舞台経験を重ねてきた岡田。だが今年は『ハムレット』に続き、早くも2本目の舞台出演となる。「初舞台の時から勉強させてもらうことがたくさんあり、舞台への想いがどんどん強くなっていきました。舞台は今回で6本目ですが、自分の中で100点が出たことはまだ1度もありません。大千秋楽を迎える度に、いつも少し後悔している自分がいて。でも年に1本だとどうしてもそういう感覚は忘れてしまいがちなので、今回間を空けずにまた板の上に立てるのはすごく嬉しいです」
物語の舞台は1937年のイギリス・ヨークシャー州。かつて事故によりひとり息子のエドガーを失ったプリチャード夫妻のもと、エイブリー一家が訪ねてくる。岡田が演じるのは、エイブリー家のひとり息子で、エドガーと親友だったテレンス。「まずはホンが本当に面白いと思いました。人間の愚かさや想像力の豊かさなど、無限の可能性を感じて。僕が演じるテレンスにしても、いろいろな演じ方があると思っています。テレンスはエドガーの霊に憑りつかれてしまうのですが、それこそ僕はふた役だと思っています。しかも共演者の皆さんは、僕が何をやっても受け止めてくださるような方ばかり。胸をかりるくらいの気持ちでやらせてもらえたらと思います」
“ふた役”と言えば、前作で岡田が演じたハムレットにもふたつの顔があり、また非常に頭がいいなど、テレンスとの共通点は多い。「たぶんそういう役どころが好きなんでしょうね(笑)。人って多面性を持っていて、自分がお芝居をやっていて見せたいと思うのはそういうところ。テレンスにしろハムレットにしろ、いろんな演じ方、可能性があることに、僕は楽しさを感じているんだと思います」
『ハムレット』という大作を経て、岡田はどんな成長を見せてくれるのだろうか。「『ハムレット』をやる前と後では、このホンの印象が全然違いました。やっぱり無駄なことって何もなくて、ひとつずつ丁寧にやることで自分の視界も広がっていくし、物事の考え方も深くなっていくんだなと。本当にいいタイミングでこの作品に出合えたと思いますし、『ハムレット』を終えてよりやりがいを感じています」
公演は8月2日(金)東京・THEATRE1010より。その後、静岡、愛知、東京、大阪を巡演する。
取材・文:野上瑠美子
ヘアメイク:三宅 茜
スタイリスト:大石裕介
衣装協力:
コート・・HENRIK VIBSKOV
シャツ&ショーツ・・HAUD
シューズ・・Paraboot
ソックス・・スタイリスト私物
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