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小堺一機のライブショー『小堺一機トーク&ソング SPECIAL 〜リハの気分で!〜』が、8月14・15日に東京・Bunkamura シアターコクーンで上演される。小堺に話を聞いた。
内容については「自分でもわからないんですよ」と笑いながら、「基本的には全部ふざけてる。きちんとしたものをやる場所は3か所くらいで(笑)、あとはずっと笑ってもらえるようにつくっています」
ベースは“トーク&ソング”。お喋りはここでしか聴けないちょっとワルいトーク、歌謡曲ヒットメドレー、映画音楽や小堺のオリジナル曲など彩り豊かだ。さらに今回は「ずっとやってみたかった」という挑戦も。「『五つの銅貨』(1959年)という映画があるのですが、その中でダニー・ケイとルイ・アームストロングと小さい女の子がそれぞれ違う歌を歌って、最後にひとつになるというシーンがあるんです。それを僕は小さい頃から『どうやってやるんだろうな』と思っていて。今回は出演者の3人(小堺・ピアノ宇佐元恭一・チェロ橋本歩)で、それをやってみようと思います」。
そんな歌のアイデアからも垣間見える、小堺ならではのステージ。その根っこにあるのは、子供の頃に観ていたテレビ番組なのだという。「当時は『ダニー・ケイ・ショー』(アメリカのバラエティー番組)も普通に放送されていたんですよ。そこでダニー・ケイさんが歌うし、踊るし、笑わせるのがすごくカッコいいと思っていた」。そんな一味違うおもしろさの定義が染み込んだ小堺だからこそのアイデアが詰め込まれた時間は、ここにしかないものだ。
テレビの印象が強い小堺だが、1985年から2017年まで毎年上演された『小堺クンのおすましでSHOW』をはじめ、舞台にも立ち続けている。その魅力を「舞台は最後にお客様に完成させてもらうもの。これは今でもそうなんだけど、ドーンとくる笑いって思いもよらないものが多いんですよ。そしてそういうものは次の日にやってもウケない。本当に“その日のそのとき”だけのものなんです」と語る。実はそんな経験がこの“リハの気分で”という副題につながっている。「思いもよらない爆笑って、お客さんがくれたある瞬間に僕がパンと返せたときに起こるものなんです。それは僕にとっても楽しいものですが、そのためには“リハの気分”でやらないと。“次の曲があるから”では返せないですからね。だから“リハの気分”っていうのはダラダラやるという意味ではなく、そういう心持ちでやりたいなっていうことです」。
小堺が「いい意味で何も残らないものを届けたい。おもしろかったー!でも何やってたっけ?というようなね」と語る本作は、8月14日(水)・15日(木)に東京・Bunkamura シアターコクーンにて。チケットは現在発売中。
取材・文:中川實穗
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