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羽野晶紀、QUEENの名盤で綴るNODA・MAP新作に出演
2019年08月26日 13時35分 [演劇]
羽野晶紀
羽野晶紀

女優の羽野晶紀が、20年ぶりにNODA・MAP公演に出演する。第23回公演『Q』:A Night At The Kabukiは、作・演出の野田秀樹がイギリスのロックバンドQUEENの名盤『オペラ座の夜』からインスピレーションを得て演劇化するもの。全編QUEENの楽曲で彩りつつ、舞台は侍が闊歩する12世紀末の日本。そこで“2組のロミオとジュリエット”が登場する名作の後日談を書き下ろした。宇宙的思考を持つ野田ワールド全開の奇想天外な禁断の恋物語になりそうだ。共演に松たか子、上川隆也、志尊淳ら野田作品の常連から初登場まで魅力的な顔ぶれが出揃う中、本作で広瀬すずが初舞台を飾ることでも注目を集める。

NODA・MAP第23回公演 『Q』 : A Night At The Kabuki チケット情報

羽野は出産、子育てを経て、一昨年、17年ぶりに古巣の劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人〈Season月〉』で本格的に舞台復帰を果たした。スタッフ陣や舞台機構の進歩に驚嘆しつつも、現場には違和感なく溶け込めたという。「やっぱり昔の仲間たちだなと。20代で演じた役を50代で再び演じられることがありがたかった。当時気づけなかったことに気づけたり、周りにまで目が届くようになっていて。俳優にとって年齢を重ねることは、めちゃくちゃ面白くなるってことなんだと実感しました。20年ぶりにNODA・MAPに戻ってこられるのも夢のよう。今の自分がどんなことを感じるのか、ワクワクしています」。

20代でジュリエットを演じた経験のある羽野だが、取材の時点では配役は未定。「多分、ジュリエットがすずちゃんで、その後のジュリエットがたかちゃん(松たか子)かな。後の人たちは何をさせられるのか全然分からないです(笑)」。そういえば、と過去3回の出演時も野田からは、「すごく良い話でピッタリな役があるんだよ」と軽い感じのオファーだったことを思い出した。「それで嫌な思いをしたこともないですし、毎回やって良かったなと思うので、今回も信頼しきってます」。

学生時代に夢中で聴いたQUEENの楽曲が使われることも、出演を後押しした。「同世代の方はみんな好きですし、いま中高生になる私の子供たちもQUEENが大好き。なので、若い方にも観てほしい。大阪は劇団活動をしていた故郷でもあり、やっぱり特別感があります。久しぶりに大阪の舞台に立つので、当時のお客様の顔も拝見できればいいなと思います」。

公演は10月8日(火)から10月15日(火)、11月9日(土)から12月11日(水)まで東京芸術劇場プレイハウス、10月19日(土)から27日(日)まで大阪・新歌舞伎座、10月31日(木)から11月4日(月・休)まで福岡・北九州芸術劇場大ホールにて上演。チケットは9月7日(土)全国一斉発売。

取材・文:石橋法子

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