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宇田学、新作『STRANGE CLAN』には「小坂涼太郎の優しさが必要」
2019年08月30日 10時10分 [演劇]
宇田学

TVドラマ『99.9 刑事専門弁護士』シリーズの脚本などで知られる劇作家・演出家の宇田学が、自身の主宰する劇団・theatre PEOPLE PURPLEで新作公演を行う。“奇妙な一族”を意味する『STRANGE CLAN』と題された作品を立ち上げた背景はどこにあるのか。開幕を約1週間後に控えたタイミングで、宇田の話に耳を傾けた。

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第二次世界大戦中のイギリス・ロンドン郊外を舞台に、とある一族の秘密が描かれる本作。強欲な家族に召使いとして雇われた戦争孤児・オリヴィアは、街で出会った青年に誘われ、森の中にひっそりたたずむ屋敷を訪れる──。世界各地で起きている紛争の写真をヒントに、本作を執筆したという宇田。作品の根底にあるのは「罪のない人たちが、なぜこれほどひどい目に遭わなければならないのか」という怒りにも似た問いかけだ。

劇中に登場するのは、吸血鬼伝説から想を得たキャラクター。宇田は、吸血鬼は人間の深い欲が生み出した産物──と前提した上で「彼らが吸血鬼にならざるを得なかった“悲劇”に目を向けてもらいたい」と話す。2組の一族を行き来するオリヴィアは、人間から受け取れなかった愛を吸血鬼から授けられる役どころ。「本当に愛を持っているのはどちらか、彼女の葛藤に寄り添ってもらえたら」と観客にメッセージを送った。

また本作はtheatre PEOPLE PURPLEメンバーのほかに、客演キャストを迎えて上演される。そのひとりである小坂涼太郎に、宇田はオリヴィアが街で出会う青年役を託した。演劇『ハイキュー!!』シリーズなど小坂の出演作に触れたことはないが、写真を見て「今回の役にぴったり」と直感。「小坂くんの優しさが、この舞台にはすごく必要なんです」と期待を寄せている。

宇田は劇団員と客演の垣根を取り払い、ひとつのチームとして“輪”をつくるように心がけている。稽古場の雰囲気を重視して作品づくりに取り組む理由を尋ねると、「楽しくないと良い芝居はできないから」と断言。2019年の晩夏、彼が率いて新たに生まれる“奇妙な一族”の顛末を劇場で見届けよう。

theatre PEOPLE PURPLE『STRANGE CLAN』は、8月29日(木)から9月1日(日)まで東京・あうるすぽっとにて上演される。チケット発売中。

取材・文:岡山朋代

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