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乃木坂46・井上小百合が主演する『フラガール -dance for smile-』の稽古場が公開され、キャストによるダンス披露と会見が行われた。
2007年に日本アカデミー賞 最優秀作品賞を獲得した映画『フラガール』を舞台化する本作。トレンディドラマのみならず、舞台や映画も手がけてきたフジテレビの河毛俊作が総合演出を、岡村俊一が構成演出・プロデュースを担当する。キャストには井上のほか、矢島舞美、富田望生、太田奈緒(AKB48)、福島雪菜(劇団4ドル50セント)、伊藤修子、味方良介、中山優貴(SOLIDEMO)、有森也実、山崎銀之丞らが名を連ねた。
まず報道陣に発表されたのは、出演者が日ごろ取り組んでいるダンスレッスンの成果。『フラガール』Tシャツに南国の花があしらわれたパレオ姿で稽古場に現れた彼女たちは、劇中のワンシーンを再現した。映画では南海キャンディーズの山崎静代が演じた、内気な性格で引きこもりの熊野小百合(富田)は踊りの輪を乱しながら登場。しかし次第に、ウクレレやギターが奏でるアップテンポな楽曲に合わせた見事なタヒチアンダンスに変化する。
「GO!フラガール!!」の掛け声に続いて始まったのは、スローで穏やかな2曲目。他のキャストより稽古に入ってからの日が浅い井上も加わり、女性らしい腰づかいや波を表す手つきが特徴的なフラを優雅に披露した。約3週間後に迫る開幕に向けて彼女たちの踊りがどのように成長するか──。結果はぜひ劇場で見届けよう。
会見では、河毛が本作を「今日的なテーマが内包されている」と分析。石油化の波に飲み込まれる常磐炭鉱の苦境は、テクノロジーの進化でAIに仕事を奪われる現代に通じる点があるとして「この難局を、笑顔とエンタメの力で乗り越える作品につくり上げたい」と抱負を述べた。
「映画を一緒に観た母が出演をいちばんに喜んでくれた」と語る井上は「寂れた炭鉱町を変えるほどの、少女たちの強くまっすぐな気持ちも描かれています」と見どころを紹介する。「観に来てくださった方に“明日もがんばろう”と希望や勇気を与えられる作品になるよう、精一杯がんばります!」とメッセージを送った。
公演は10月18日(金)から27日(日)まで、東京・日本青年館ホールにて。その後、11月2日(土)から4日(月・祝)まで大阪・サンケイホールブリーゼに巡演する。チケット発売中。
取材・文:岡山朋代
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