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今年もウィーン・フィルがやってきた! 東京の秋の音楽界恒例の「ウィーン・フィルハーモニー ウィーク イン ジャパン」が開幕。この来日に合わせて、ウィーン楽友協会が所蔵するさまざまな音楽史料を集めた展覧会「音楽のある展覧会」が、11月2日、ホテルオークラ東京で始まった(主催:サントリーホール、協力:ウィーン楽友協会ほか)。一般公開に先立って行なわれた開会セレモニーと内覧会に訪れた。
今年は日本オーストリア友好150周年という節目の年。開会セレモニーには、ウィーン楽友協会総裁のトーマス・アンギャン氏や同アルヒーフ室長のオットー・ビーバ博士はもちろん、在日オーストリア大使のフーベルト・ハイッス氏や在オーストリア日本大使の小井沼紀芳氏も出席して、この企画が両国にとって大きな意義のあるものであることをあらためて感じさせた。
楽譜や写真、絵画など、展示されているさまざまな史料は、150年前からの両国間の音楽面での交流や、当時のウィーンの音楽界の様子を身近に感じさせるものばかり。
1869年、外交関係が結ばれて初めて来日したオーストリア使節団が持参した贈り物の中に、ベーゼンドルファーのグランドピアノがあったことが当時のカタログでわかる。両国の交流には、最初から「音楽」があったのだ。
そして音楽ファンならやはり大作曲家たちの自筆譜には目が釘付けになる。ブラームスのクラリネット五重奏曲、ブルックナーの交響曲第8番、リストのピアノ4手のための「エレジー」、ヴォルフの歌曲「炎の騎士」、マーラーの交響曲第2番「復活」、ヨハン・シュトラウスII世のオペラ「騎士パズマン」。もちろんすべてオリジナルの本物だ。マーラーの「復活」は、数年前にサザビーズのオークションで、楽譜としては史上最高額の6億円超で匿名の入札者が落札したというニュースが大きな話題になったが、ということは、落札者はやっぱりウィーン楽友協会?
また、日本人として初めてウィーン楽友協会音楽院(現ウィーン国立音楽大学)に留学したヴァイオリニスト幸田延の在籍簿など、この展覧会ならではの展示もじつに興味深い。
期間中には会場内で、ビーバ博士らによるギャラリートークや、ウィーン・フィル・メンバーによるギャラリーコンサートも開かれるので(有料)、詳細は展覧会のサイトでご確認を。
なお同時開催の特別写真展「素顔のウィーン・フィル」は、写真家の市川勝弘氏が10年間にわたってサントリーホールのバックステージで撮り続けた団員たちのポートレート展。ステージ上でおなじみの面々がリラックスした様子でとらえられていて、その豊かな表情にこちらも思わず笑顔になる幸せなショットの数々。ダイワハウス スペシャル「音楽のある展覧会」は11月17日(日)まで。ホテルオークラ東京・別館地下2階アスコットホールで。観覧券1,000円。
取材・文:宮本明
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