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秋田禎信によるライトノベルをもとに、脚本を吉田武寛、演出を松多壱岱が手がける舞台『魔術士オーフェン はぐれ旅−牙の塔編−が11月7日から六行会ホールにて上演される。今年8月に上演された第一弾に引き続き出演する主人公のオーフェン役の松本慎也、アザリー役の花奈澪、そして、今回からの参加となるウォール・カーレン役の末野卓磨の3人に作品の見どころなどを聞いた。
原作は1994年に第1巻が刊行されて以降、累計1200万部を突破した人気作。シリーズ生誕25周年プロジェクトの一環として、2020年には新作テレビアニメの放送も予定されている。今回の舞台は、8月の初演の続編という位置付けだ。
初演からの続投キャストが多い第二弾。松本は「前回は前回で、稽古と本番期間を経て、みんなで作った役と関係性がある。その上でさらに新しい登場人物を迎えて物語を作るというのは、なかなかない贅沢な環境で、楽しい」と語る。
作品については「長い間愛されている作品なので、キャラクターが魅力的で、世界観も緻密。それゆえに限られた時間がある舞台では、原作を読んでいないお客様にも楽しんでもらえる演劇にしなくてはいけない」と話し、「初参加のキャストに客観的な目線で分かりにくい部分を指摘してもらうことで、初めてのお客様を置いていかないように、みんなで努めている」。
花奈は「壮大な世界観を持つ作品だと思う。前回は幼い頃や学生時代の話もあったが、今回はそれぞれが大人になり、ストーリーがおしゃれになった印象」と話す。物語を正確に理解するために、改めて時系列で出来事をまとめたといい、「世界史を勉強しているみたいだった」と笑う。
来年からのアニメについても触れ、「アニメよりも舞台が先に上演されるのは稀だし、斬新」。そして、「演出の壱岱さんも、脚本の吉田さんも原作愛を持って臨まれている。絶対に原作ファンも喜んでもらえる作品だし、あまり2.5次元の舞台に馴染みのないお客様でも、舞台に興味を持ってもらえるきっかけになればうれしい」と力を込めた。
末野は「悪役も含め、登場人物全員がかわいい」と作品の魅力を語る。「初めてのお客様は、一見、内容が難しいと思うかもしれないが、見ていくうちに“こういうことだったのか”と分かるような仕組みになっている。舞台をきっかけに原作を読みたい、来年からのアニメを見たいという風にもなるかもしれない。何も知らない人こそ、僕は見てほしい」と呼びかけ、「逆に物語を知っている人は舞台でどこまで描き切れているかのか、一緒に楽しんでもらえたら」。
公演は12日まで。チケット発売中。
取材・文:五月女菜穂
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