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最高にハッピーなミュージカル『天使にラブ・ソングを〜シスター・アクト〜』が11月15日(金)〜12月8日(日)に東急シアターオーブにて上演。とある殺人事件を目撃し、ギャングから身を隠すためにカトリック修道院に行くことになった破天荒な黒人クラブ歌手が、修道女たちを巻き込んで大騒ぎとなる。日本では再々演となり、初演から出演する森公美子とともに朝夏まなとがWキャストで主演する。
この日は森のステージ。幕が開いた瞬間、デロリスの華やかで力強い声が劇場内に響き渡る。表情、全身、そして高低自在な森の歌声に、リズムに乗って思わず身体を揺らしてしまう。鮮やかな衣装やきらめく照明によるショーに、客席からは手拍子が湧き、歓声も飛ぶ。
酒もタバコも暴食も大好きなデロリス。しかし修道院長(鳳蘭)は真面目で厳格で、ちっとも相容れない。しかしその対立すらも楽しいのは、華やかな楽曲と、生き生きとした人物像、鳳のチャーミングさにもよる。修道女たちもまた魅力的だ。全員同じ修道服だが、個性や見せ場がある。なかでも見習いシスター・メアリー・ロバート(屋比久知奈)が変化していく様子が鮮やかに描かれ、まっすぐな歌に胸打たれる。
デロリスと、質実でオンチな修道女たちが、一緒に歌うことでのびのびと変化していくようすが1曲のなかでダイナミックに表現される。それはオーケストラの生演奏に引き込まれるように客席で前のめりになってしまうほど力強い。
ギャング達も憎めない。ボスのカーティス(今拓哉)は冷酷だが、キザで色気がある。部下たち(泉見洋平、KENTARO、林翔太)もドジだが明るく愛されキャラだ。ほか、デロリスを守る頼りない幼馴染の警官エディ(石井一孝)もまた、全編通して成長していく。
下町のレンガの壁や、教会のステンドグラスにも踊っているような人影があり、作品すべてが「歌って踊ろうぜ!」と誘いかける。カーテンコールでは客席も一体になって、歌って踊り、鳴り止まない拍手で劇場は熱気に包まれた。
森は「再々演なのにも関わらず思い出せないところもあって(笑)」と言うが、そうは感じさせないパワフルなデロリスで客席を魅了した。一方、朝夏は「不安でいっぱいでした。でも、森さんがタイミングとか全て教えてくださって、そこから『よし、がんばろう』という気持ちになれました」と笑顔で振り返ると、森は「完璧ですよ!」と太鼓判を押した。上演は約3時間。
取材・文:河野桃子
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