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2017年に初演された舞台『花火の陰』が2月に上演される。出演者の大鳥れいと岡田達也に話を聞いた。
本作は、村松みさきの脚本・演出で2017年に初演された作品。2年半ぶりの再演となる今回は、演出を新たに「おぼんろ」のわかばやしめぐみが手がけ、大鳥れい、笠松はる、きよこ、阿紋太郎、岡田達也らが初演から続投。新キャストとして野村宏伸をはじめとして石田隼、藤田奈那、森めぐみ、藤崎卓也、森大が出演する。
続投組のふたり。再演について大鳥は「初演の時にたくさんのご好評をいただいて『また再演を』と盛り上がっていましたが、実現しにくいのも事実で。だから本当に『また観たい』『また見せたい』と思ってくださった方が多くいたんだなと感じ、すごく嬉しく思っています」、岡田も「驚きました。今回は演出家がわかばやしさんになり、キャストも半分くらい変わり、劇場も三越劇場になり、果たしてどんな作品になるのか。期待しています」と語る。
20年前、とある片田舎に映画の撮影のために俳優やスタッフが滞在していたが、ある事件をきっかけに映画は完成を見ることなく解散してしまう。それから時が経ち、当時は撮影助手だった女性が大物女優に成長して20年ぶりにロケ地に足を踏み入れた瞬間、共に同じ時を過ごした人たちが、ある目的のために次々とやってきて――という物語。
大鳥は「この作品は、花火のような華やかなものをつくる人間の孤独や儚さ、作品が忘れられていくことの悲しさが“陰”として描かれているのですが、初演から2年、私も経験を重ね、むしろそういう辛さや孤独まで楽しめる境地にきていて(笑)。あの時間があったからこその今だと愛おしく感じられるようになりました。だから今回はそういうものもどこかでお見せできるかもしれないなと思っています」。
岡田は「劇中に(主人公にとって)特別な人々が出てくるシーンがあるのですが、僕は今も『あのシーンはいいな』と思うことがあって。胸がすごく痛いけど、すごく温かい。またそこに立ち会えるんだというのも楽しみです」。
演出のわかばやしとは共に初タッグ。岡田が「僕は、彼女が所属する「おぼんろ」の方とは共演したことがあって、ファンタジーな世界を上手につくられる方だとうかがっているので、稽古が始まるのが楽しみです」と期待を寄せる舞台『花火の陰』は、2月5日(水)から10日(月)まで東京・三越劇場にて上演。
取材・文:中川實穂
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