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吉岡里帆が悪魔に魂を売った男に愛されるヒロインに
2020年01月10日 17時40分 [演劇]
吉岡里帆 撮影:石阪大輔

イギリスを代表する劇作家であり、『ハーパー・リーガン』や『夜中に犬に起こった奇妙な事件』など、日本での上演機会も多いサイモン・スティーヴンス。そんな彼の新作『FORTUNE(フォーチュン)』が、同じくイギリス出身のショーン・ホームズの演出により、世界に先駆け日本で上演される。そこで本作のキャストのひとりで、マギー役の吉岡里帆に話を聞いた。

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本作のベースとなっているのは、悪魔に魂を売った男の悲劇を綴ったゲーテの代表作『ファウスト』。舞台を現代のロンドンに置き換え、映画監督のフォーチュンが悪魔と交わした禁断の契約の顛末を描き出す。「『ファウスト』自体は宗教的だったり、哲学的な部分がフューチャーされていると思うんです。でも『FORTUNE』はもう少し軽やかさがあるというか…。現代に生きるフォーチュンという男性を通して、“人間の業”みたいなものを、より身近に感じていただける作品ではないかと思います」

吉岡が演じるのは、フォーチュンに新たな企画を持ち込む若きプロデューサーのマギー。野心家で魅力的な彼女に、フォーチュンは徐々に心惹かれていく。「夢があって、欲望があって、知的で、芸術を愛していてと、このふたりが通じ合える部分っていうのは、たくさんあると思います。だからこそマギーもフォーチュンに魅力を感じたんだろうなと。でも後半にかけて、自分がフォーチュンを何とか出来るのではないか、そんな独りよがりな考えが芽生えてしまう。そもそもマギーって、フォーチュンを愛しているようで、実は彼を愛している自分を愛しているような気もして。美しく、清廉潔白なヒロインに見えるマギーも、やっぱり人間なんだってところが面白いですし、そういった部分が滲み出るようなマギーをつくっていけたら、より魅力的な人物になるのかなと思います」

フォーチュン役には、すでに『夜中に〜』でスティーヴンス作品を経験済みの森田剛。「森田さんとは今回初めてご一緒させていただくのですが、これまでに出演された舞台を観た方から、『圧倒される』とか、『本当に(役が)憑依しているみたい』といった声を聞くので、本番に向けてすでにドキドキしています。実際にお会いすると優しくて繊細な印象の方ですが、そんな森田さんが演じるフォーチュン、私も今からとても楽しみにしています。」

ぴあでは、1月10日(金)より特別サイトで東京公演の当日引換券販売。また、長野・大阪・北九州を巡演。

取材・文:野上瑠美子

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