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2017年に日本初演され、大熱狂を巻き起こしたミュージカル『フランケンシュタイン』が、3年の時を経て1月8日、待望の再演の幕を開けた。初日を目前にした1月7日、東京・日生劇場でメインキャストの中川晃教、柿澤勇人、加藤和樹、小西遼生が取材に応じた。
19世紀のヨーロッパを舞台に、科学者ビクター・フランケンシュタインが、生命創造への飽くなき探求の果てに怪物を生み出してしまう……という誰もが知る物語を骨子に、友人・アンリとの悲しい絆、ビクターの孤独な過去などオリジナル要素を大胆に絡めたスリリングかつ切ないストーリーが、このミュージカル版の魅力。さらに畳み掛けるようなドラマチックな楽曲の数々も印象的な作品だ。日本版は初演に続いてビクターを中川と柿澤、アンリ/怪物を加藤と小西がダブルキャストで演じている。
オリジナルキャストが再集結した3年ぶりの公演となるが、「初演時に経験したものをひとつひとつ深めていく、充実した稽古を送れました。お客さまに“今のこの物語”の素晴らしさを早く観ていただきたい」(中川)、「再演は、満を持してです。やることは全部やってきた。あとは(舞台上に立って)やるだけ」(柿澤)、「深めるところは深め、無駄なものをそぎ落とし、より観易くなったと思う。よりお客さんが夢中になれるミュージカルになったんじゃないかな」(加藤)、「本当に全身全霊でやる作品なんだってことを思い出しました。間違いなくみなさんの心に衝撃を与える作品になると思う」(小西)と、それぞれ充実の稽古期間を過ごしたようで、口々に自信のほどをコメント。
サスペンスフルな物語ゆえ、小西が「正月明けにやる作品なのか…」と苦笑しつつ「正月あけのちょっとボーっとした頭を、すっきりさせにきてください」と言えば、加藤も「人間が持つ力、生命の力をこの2020年の始まりに感じていただければ」と上手くアピールにつなげたところで、柿澤が「2020年のスタートピッタリの、縁起のいいハッピーエンディングミュージカルとなっていますのでお待ちしています!」とコメントし共演の面々からツッコミを受ける一幕も。それぞれの個性も垣間見れる会見となった。中川のコメント「ふたりのビクター、ふたりのアンリがいます。ここに注目しないともったいない! ふたつの魅力、ふたつの面白さ、ぜひ体感していただきたい」に尽きるだろう。ぜひ様々なキャストで観比べてほしい。
東京公演は1月30日(木)まで日生劇場にて。その後2月14日(金)から16日(日)に愛知芸術劇場大ホール、2月20日(木)から24日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。
取材・文・撮影:平野祥恵
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