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彩の国シェイクスピア・シリーズ 第36弾『ジョン王』が2020年6月に上演される。演出・出演の吉田鋼太郎、主演の小栗旬、出演の横田栄司に話を聞いた。
蜷川幸雄のもと1998年にスタートし、2017年12月からは吉田が演出を手掛ける彩の国シェイクスピア・シリーズ。全37作のシェイクスピア作品をすべて上演するまであと2作となった第36弾は、英国史上最も悪評の高い王であろうジョンの治世を描いた『ジョン王』を上演する。本シリーズ4作品目となる小栗が演じるのは主役の私生児、本シリーズ常連の横田はタイトルロールの“ジョン王”、そして吉田はジョン王が敵対する“フランス王”だ。
蜷川組で共演し、気心知れた3人。吉田が「今こうしてるだけでも、言いたかないけど、ものすごく嬉しい(笑)」と話すと、小栗は「23歳のとき『タイタス・アンドロニカス』(06年/蜷川幸雄演出)イギリス公演で一緒にやったおふたりを、僕は勝手に戦友だと思っています。すごい体験をさせてもらって、正直あれほど興奮する時間はなかなかないまま生きてきている。それを味わっている人たちとまた同じチャレンジができるのは、自分にとってはすごい出来事です」と期待を寄せ、横田も「楽しみと、一抹の恐怖というか(笑)。どこまで頑張らないといけないんだろう、という気持ちがある。強大ですからね、おふたりは。そこに勇気と知恵と工夫で立ち向かっていくような気分です」と熱が漂う。
ふたりに対して吉田は「小栗が演じる私生児は僕も演じたことがありますが、肉体的にも精神的にも大変な役なんです。最近海外で肉体的にも精神的にも鍛えられている小栗はピッタリだと思う。そして蜷川組にまた小栗が参加することは、僕もずっと望んでいたことです」、「横田は僕が最も信頼する俳優です。横田ならではの演技力で、どうジョン王という役を構築してくれるのか、ものすごく楽しみ」と信頼し、ふたりも吉田の演出を受けることを「鋼太郎さんは当代随一の俳優ですから。その人が『俺だったらこうする』ってことをつまびらかに教えてくれる。なかなか味わえる体験じゃない」(横田)、「鋼太郎さんの脳みその中をどれだけ吸い尽くせるか。それが楽しみ」(小栗)と期待する。
「シェイクスピアは台詞がテレビドラマの1000倍くらい量があるので、それを全てお客様に届けなければいけないという作業がまずあって。そこにその人の個性も乗せなきゃいけない、人生も乗せなきゃいけない、その人にしか喋れない台詞を言わなきゃいけない。でもこの人たちはそれができることは、最初からわかっている。こんなにありがたいことはない」と吉田が語る俳優がふたり揃った。期待して開幕を待ちたい!
公演は、6月8日(月)から28日(日)まで、埼玉・彩の国さいたま芸術劇場 大ホールにて上演。その後、大阪・愛知を巡演する。埼玉公演のチケットは、3月29日(日)11:00よりいち早プレリザーブ(前から10列目以内の受付あり)受付開始!
取材・文:中川實穗
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