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演 劇

城田優が、ミュージカル『NINE』に主演する。演出を務める藤田俊太郎の構想を胸に、稽古へ臨む前の心境に耳を傾けた。
アーサー・コピットが脚本、モーリー・イェストンが作詞・作曲を手がけた本作は、フェデリコ・フェリーニの自伝的映画『8 1/2(はっかにぶんのいち)』を原作としたミュージカル。1982年の初演はトニー賞10部門にノミネートされ、作品賞、作詞・作曲賞、助演女優賞、衣装デザイン賞、演出賞の5部門で最優秀賞を獲得した。
今回の上演版で城田が演じるのは、スランプに陥り迷走する映画監督グイド・コンティーニ。劇中では、妻・愛人・女優など彼を取り巻く女性たちとの“愛”の物語が繰り広げられる。色男の代名詞といえる“カサノヴァ”を挙げ、グイドの人物像を表した城田は、年始に作品の舞台となるイタリアを訪れた理由を「グイドは普段の僕と正反対のタイプだから、出演にあたって役のイメージを膨らませたかった」と話す。
グイドのように「とにかく女性とベッドをともにすることしか考えず……というのは冗談半分本気半分ですが(笑)」と海を渡ったものの、城田いわく「結果は収穫なし」──。そう冗談交じりに笑い飛ばしながらも、「イタリア男性はおしゃれでダンディ」「自信に満ち溢れる彼らを目の当たりにして、グイドもそうだったのかもと感じた」と人間観察を通じた旅での発見を口にした。
その考察をもとに、主人公をどう演じるのか──。そう問われた城田は「確固たる意志があるようでないグイドのように、固定観念を持ちすぎず稽古場で生まれる反応に身を委ねたい」とコメント。同時に、どこか憎めないプレイボーイを演じるには「大人のセクシーな魅力が必要」として、「劇場の帰り道に、観客の皆さんを“腹立つのにグイドに抱かれたい”とエロティックな気分にさせることができたら成功」と笑顔を見せる。
最後に城田は、現時点で藤田が説明した『NINE』の構想を紹介。映画監督グイドに想を得た“映像”の活用、またプロデューサーから東京オリンピックが延期になって季節が一周し、“春”をイメージした演出の予定が発表された。「斬新なセットや演出のアイディアをお聞きして、今からワクワクしています!」と述べた城田。今秋どのような色気をまとってグイドを立ち上げるか、楽しみに待ちたい。
公演は11月12日(木)〜29日(日)に、東京・TBS赤坂ACTシアターにて。その後、12月5日(土)〜13日(日)に大阪・梅田芸術劇場 メインホールと巡演する。11月20日(金)ぴあ貸切公演の先行抽選申込を9月14日(月)まで受付中!
取材・文:岡山朋代
ヘアメイク:Emiy スタイリスト:横田勝広(YKP)
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