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イリュージョニストHARAが観客の手の中で奇跡を起こす!
2020年10月08日 11時45分 [マジック・イリュージョン]
HARA
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世界30か国以上を飛び回り、夢のようなマジックを披露するイリュージョニストHARA。その実力はアメリカの人気オーディション番組『America's Got Talent』で辛口の審査員をうならせ、世界的に権威ある数々の賞をものにしてきた。10月に開く『HARA“新感覚”Magic Show2020〜Miracle〜』の大阪公演に向けて、大阪市内で会見を開いた。

「HARA“新感覚”Magic Show2020〜Miracle〜」チケット情報

今年は新型コロナウイルス拡大の影響で初のジャパンツアーが途中で中止。「お客さまに舞台に上がってもらってマジックをしていたのができなくなった。仕事も白紙になるし、この状況でどうマジックをすればいいのか、そもそも自分がマジシャンを続けていいのかと悩んでいた」という。

世界中がロックダウンになる中、アフリカからZoom越しにマジックをしてほしいと依頼があり、やってみたら子どもたちが大喜びした。そこから奮起し、ステイホームの期間中、大昔のヨーロッパのマジックの文献を取り寄せたりして、毎日研究を重ねるうちに“ソーシャルディスタンスマジック”が200ほど生まれた。会見当日、HARAはその一つを披露。ソーシャルディスタンスを十二分に取りながらも、ターゲットとなった記者がイメージした1枚のトランプカードを、自身が持つカードから引き当てるという見事な離れ業を見せ、会場中を驚かせた。

「今まで、舞台で美女が半分になったり、人が空中に浮いたりとすごいけど、どこか怪しいよね?というのがあったと思うんです。でも今作では観客の手の中で奇跡を起こします」。7割は観客参加型のマジックで、3割がプロジェクションマッピングを使った華やかなショーになるという。「お客さま一人ひとりが今作の主役。ミラクルは見る時代から感じる時代に変わったんです」。

過去にHARAは忙しすぎてマジックを辞めたいと思った時期もあった。「“奇跡”の対義語は“あたり前”だと思っていて、今まで自分はあたり前に舞台に立ってマジックをしていた。ステイホーム中に、そのこと自体が奇跡でどれだけ尊いものだったか気づくことができました。大阪公演で幕が開いた瞬間、感極まって終了しちゃうかも知れないですけど(笑)、今からワクワクしています」。

HARAの最大の夢は、宇宙に行ってマジックをすることだという。「僕が宇宙から指をスナップしたら、地球の劇場の天井がプラネタリウムの星に変わって、会場の子どもたちがフワッと上を飛んでいけたらいいなと。その夢をかなえるためにスポンサーを募集中ですので、どなたか前澤友作さんを紹介してください(笑)」と呼びかけた。HARAならやってくれそうだ。その前に、今作での奇跡を待つとしよう。

『HARA“新感覚”Magic Show2020〜Miracle〜』大阪公演は10月25日(日)大阪国際会議場 メインホールにて。チケット発売中。

取材・文:米満ゆう子

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