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三宅裕司主宰の劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)。10月9日(金)に開幕を迎える第58回本公演の取材会には三宅裕司と小倉久寛に加え、今回主演を務める富山バラハスと山城屋理紗が登壇した。
劇団スーパー・エキセントリック・シアター 第58回本公演 ミュージカル・アクション・コメディー「世界中がフォーリンラブ」の公演・チケット情報
意気込みを聞かれた三宅は「今年は感染症対策を徹底して臨んだ稽古が大変だったので、初日を迎えられること自体が非常に嬉しい。このような状況の中、会場に足を運んでくださるお客さんの姿を見たら感動すると思う。だからこそ良い舞台にしたいと思う」と感慨深い表情で語る一方、小倉は「喜劇の稽古は劇団員全員で創り上げて本番を迎えるのに、今年は誰もいない稽古場だった。本番はお客さんが会場に入った中で演じて、劇団員は全員爆発すればいいな」となぜか他人事のように話し会場中の笑いを誘った。
初めて取材会に登壇した山城屋は「入団当初から目標としていたヒロイン役をやらせていただくので一生懸命頑張りたい」と爽やかな笑顔で語り、「会場に足を運んでお芝居を観に行くのが困難な中で来てくださるお客様と、今回劇団初めての生配信をするので画面の前のお客様にも舞台上からエネルギーを発してテーマをしっかり伝えたい」と熱く語った。同じく取材会初経験の富山は「入団2年目の新人が主役だったということも忘れさせるくらいいっぱい笑ってもらって、観終わったあと明日からがんばろうと思ってもらえるよう演じたい」と言うと、座長の三宅から「入団2年目で主役は本当にめずらしい。テーマが「純愛」でモンゴルの男性の愛に純粋に向き合う設定だったのでキャスティングした」とモンゴル出身の富山の抜擢理由を語った。
今回のもう一つの物語の軸は「新型ウイルスに感染すると誰それ構わず愛してしまう」という設定。三宅は「もともと1年前に考えていたテーマは全く違うもので社会的で考えさせるものだったが、このような状況になり全国民がストレスが溜まりながらも頑張って疲れている中なので、テーマを「純愛」に変えて爆笑ギャグの連続で最後に感動させるストーリーにした」と経緯を語った。
もしこのウイルスが存在した場合、誰に感染させたいか聞かれ、三宅は「8月に生まれた初孫」、小倉は「帰宅すると必ず吠える愛犬」と答えた。山城屋は「先日生まれた甥っ子をメロメロにさせたい」と言うと三宅が「劇団の男優陣にいないの?」と聞くと「いません!」と即答し、会場を沸かせた。富山は「(三宅)座長に感染させてメロメロにさせたい」と愛嬌たっぷりに答えた。
最後に「規制緩和になったが今年のSETはソーシャルを保ち、また出演者全員が立体透明マスクを着用、会場の感染症対策をしっかり行い、お客様には安心して劇場に来ていただきたい」と締め括った。
公演は10月9日(金)〜25日(日)に、東京・サンシャイン劇場にて上演。なお10月17日(土)13時開演回と17時開演回は、PIA LIVE STREAMにてリアルタイム配信される。いずれも18日(日)23時59分までアーカイブ視聴可能。
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