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毎年、年末に明治座で開催される“祭”シリーズが今年も上演される。今回のタイトルは、チャオ!明治座祭 10 周年記念特別公演『忠臣蔵 討入・る祭』(通称:忠る(ちゅーる)/演出:板垣恭一)。W主演を務める平野良と小林且弥に話を聞いた。
本作は、2011年より演劇製作会社る・ひまわりと明治座がタッグを組み、歴史ものをテーマに上演してきたシリーズの最新作。伝統ある商業演劇スタイルに則り、第一部はお芝居、第二部はショーの2部構成で行われ、今年の第一部は『O-ICCEAN’S11(オーイッシャンズイレブン)〜謎のプリンス〜』と題し「忠臣蔵」をテーマにした作品を、第二部は『煮汁プロジェクト』と題し、旨味と出汁の利いた世界一の“側用人”グループを作るための側用人公開オーディションを開催する。
今年1月にも二人芝居『ウエアハウス-double-』でタッグを組み、取材でも絶妙なやり取りを見せたふたり。W主演を務めることについて「嬉しい」と口を揃えるが、小林にとっては新型コロナウィルスの影響を受けていなかった1月ぶりの舞台出演となるため、「嬉しい半面、こういう状況だからこそいいものをつくらないとというプレッシャーもあります。客席が半分になったり、いつもと違う状況でどんなパフォーマンスができるのか」と不安も明かす。すると平野は「僕はコロナ禍での舞台にも出演しましたが、客席が半分とは思えない拍手をいただいたりして感動しました。届ける側、観る側、みんなで演劇を守っているんだなと感じました」と話し、小林も「想像してぞくっとした!」と感じることがあった様子。
毎年恒例の本シリーズが今年も無事に上演されることについては、「『1年の終わりはこの作品で締める』というお客様も多い。2020年は特にいろいろあったからこそ、年末に思いきり笑えるこの作品をやることが、僕の役者としての責務のようにも感じています。この作品で笑って今年を終われたら」と平野。小林も「このシリーズはいつも、その年のメンバーでしかできないことをやらなければと思っています。今回も僕らでそれができれば、素敵な作品になるはず」と意気込んだ。第一部の「忠臣蔵」をテーマにした作品では、平野は寺坂吉右衛門、小林は大石内蔵助を演じる。「このシリーズは“(史実をふまえた)もしも”がキーポイントになるのですが、『忠臣蔵』で大石と……寺坂なんだ!?というところも面白い。寺坂は謎多き人物なので、そこをどう解釈するかは見どころになると思います」(平野)。
笑って、泣いて、最後は笑える本作は、12月28日(月)から31日(木)まで東京・明治座にて上演。チケットぴあでは11月29日(日)よりチケット先行先着を実施。
文:中川實穂
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