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宝塚歌劇花組で舞台化され、好評を博したミュージカル・ゴシック『ポーの一族』が来冬に蘇る。主人公エドガー・ポーツネル役を続投する明日海りお、今回新たにキャスティングされた千葉雄大、そして宝塚版に続いて脚本・演出を手がける小池修一郎の3人に話を聞いた。
萩尾望都の人気マンガ『ポーの一族』を舞台に──と30年以上も企画を温め続けた小池によって2018年にミュージカル化され、再演が決定した本作。永遠に年を取らずに生き永らえるバンパネラ(吸血鬼)の一族となったエドガーが、千葉演じる少年アラン・トワイライトらを仲間に加え、孤独や哀しみを滲ませながら時空を超えた旅を続けるファンタジーだ。
原作さながらのビジュアルと巧みな表現力が話題となった宝塚版を経て、「明日海エドガー復活を」という願いは小池と萩尾の共通項となった。2019年11月に退団し、代表作ともいえる『ポーの一族』で舞台復帰を迎える明日海は「永遠のお別れをしたはずのエドガーに、また巡り合えて嬉しい」と笑顔を見せ、「初演時に萩尾先生から頂戴した“夢のようでした”という言葉を糧に、その続きをご覧いただけるよう精進したい」と意気込む。
ミュージカル作品に初挑戦となる千葉は、今から歌やバレエのレッスンに励むなど稽古前から準備を欠かさない。「恐れるもの、失うものは何もない」と新たなチャレンジに潔さを見せた千葉に対して、明日海は「シャッター音のたびにどんどん表情を変えて、活き活きとしたアランをつくり出していらっしゃいました」とビジュアル撮影時のエピソードを紹介。小池は「数多の中から選ばれし者の魅力を見せつけられました」と撮影での印象を振り返った。
ストーリー展開も脚色も、宝塚版を活かして構成される本作。初演と異なるポイントを尋ねると、小池は「宝塚歌劇の華麗な虚構から離れ、男女キャストが織り成すリアルな世界で躍動する登場人物をご覧いただければ」と呼びかける。さらに「今度は現実の中に夢が入ることになる明日海エドガーと、千葉アランの未知なる初ミュージカル挑戦を楽しみにしている」とキャスト2人に期待を込めた。
公演は2021年1月11日(月・祝)〜26日(火)に、大阪・梅田芸術劇場 メインホールで。その後、2月3日(水)〜17日(水)に、東京・東京国際フォーラム ホールCと巡演する。チケットの一般発売は、大阪公演が2020年12月12日(土)10時、東京公演が19日(土)10時にスタートする。
取材・文:岡山朋代
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