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演 劇
「Daiwa House Special Broadway Musical『The PROM』Produced by 地球ゴージャス」の製作発表が行われ、主人公カップルを演じる葵わかな・三吉彩花らキャスト10人が登壇した。
2018年に米ブロードウェイで上演され、翌年のトニー賞で7部門にノミネートされた本作。メリル・ストリープやニコール・キッドマンが出演した映像化作品がNetflixで配信され話題を集めたミュージカルの日本版を、地球ゴージャス主宰の岸谷五朗による脚本・訳詞・演出で届ける。同性の恋人アリッサ(三吉)と参加しようとしたダンスパーティー“プロム”が中止になり、その原因になったといじめを受けるエマ(葵)の存在を知ったブロードウェイの元スターたちは、自分たちの話題づくりのためにエマを助けようとして──。
製作発表の冒頭で行われたパフォーマンスでは、葵とアンジー役の霧矢大夢が「ZAZZ」で、D.D.アレン役をトリプルキャストで務める大黒摩季、草刈民代、保坂知寿らが「目立ちたくないのよ!私」で歌声を披露。三吉のソロで始まった「It’s time to dance」ではホーキンス校長役をWキャストで務める佐賀龍彦(LE VELVETS)とTAKE(Skoop On Somebody)も加わり、ラストは全員で力強いハーモニーを響かせた。
レズビアンの女子高生であるエマを、葵は「複雑な環境に身を置いている役」と表現。「自分にとっての当たり前を貫くためにどうしたらよいか葛藤し、成長していく彼女の“強さ”を表現したい」と覚悟を覗かせると同時に、「アリッサとの恋路に邁進する、10代のキラキラした要素も見せていけたら」と意気込む。
これを受けた三吉も「わかなちゃんとは初共演ながら、波長が似ていると感じたんです。周りからもそう言われる機会が増え、カップルらしさが出てきたようで嬉しかった」と続く。そして「何といっても女子高生役。演じる私たちは20代前半ですが落ち着いて見られるので、もっとフレッシュさを出していけたら」と笑顔を見せた。
バリー・グリックマン役としてキャストに名を連ねる岸谷は、2018年のトニー賞ノミネート作品を現地で10本近く鑑賞。その中に本作も含まれており、「帰り際の観客がいちばん幸せそうな顔をしていたから」という理由で日本版の上演を決意した経緯を語る。その提案を受けた岸谷の盟友で、トレント・オリバー役の寺脇康文も「地球ゴージャス25周年を終えたあとの展望に新しい風が吹く予感がした」と劇団名義で初となる海外作品への挑戦に向けた思いを述べた。
公演は3月10日(水)?4月13日(火)に、東京・TBS赤坂ACTシアターにて。その後、5月9日(日)?16日(日)に大阪・フェスティバルホールと巡演する。チケット販売中。
取材・文:岡山朋代
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