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2020年初演、日本キャスト版ミュージカル『ボディガード』が新春公演として帰ってくる。初演時はコロナ禍の影響で東阪全33回公演のうち上演できたのは大阪公演5回のみに終わった“幻の話題作”だ。再演の知らせに「やったー!」と声を弾ませる内場勝則。前作でミュージカルデビューを飾った、言わずと知れた吉本新喜劇のカリスマ座員。ヒロインのマネージャー役での再登板に「僕が出ている意味があるようなシーンが作れたら」と、合同取材会で再演への意気込みを語った。
本作は、1992年にケビン・コスナー&ホイットニー・ヒューストン主演で世界的ヒットを遂げた同名映画を舞台化。グラミー賞受賞曲「I Will Always Love You」をはじめ、数々の挿入歌が日本語歌詞で再現される。サスペンスをはらむ展開と迫力のライブシーンは見ものだ。ヒロインのスター歌手を柚希礼音、新妻聖子、そして新たにMay J.を迎えたトリプルキャストで、そしてボディガードを大谷亮平が演じる。
「初日が開けた時は涙が出そうなぐらい嬉しかった」と、初ミュージカルの興奮を振り返る内場。“動物園”に例える新劇劇とは「景色が違う、予算が違う、空気が違う、匂いが違う。歌もダンスもうまいし、自分が舞台の上に立っているのが不思議で。カーテンコールも初めてで、すごいことをやり遂げたんだなと。劇場中の一体感が気持ちよかった」。稽古では台詞を一度関西弁に直してから気持ちを入れるなど、標準語に四苦八苦。「二度手間、三度手間やってました」と笑う。ただ内容は違っても、エンタテインメントを届けることに変わりはない。「やっぱり生の舞台が自分には一番向いているんだなと感じました」。
初演でも爪痕を残したマネージャー役。「きっちりした芝居に少しでも緩和があればすごくいいものになるんじゃないかと。僕を呼んでいただいたことへの期待に応えたい」とさらなる新喜劇魂に磨きをかける。ヒロインも三者三様の個性が輝く。「柚希さんはダイナミックで、さすが元タカラヅカのトップスター。色気のある演技もされるんやなと。新妻さんは圧倒的な歌唱力が稽古場からすごかった。あの身体のどこから出てくるのかなと。 May J. さんもまた全然違う個性があると思うので楽しみですね」。
「次こそ完走を」との願いを胸に挑む再演のステージ。「出演の皆さんと全力ですごいものをお届けしたい。今まで自粛で外に出られなかったので、パッと生の舞台で気分を晴らして、エンディングには一緒に踊って楽しんでもらえたら。楽しい舞台になりますので、ぜひぜひ来てください!」。
公演は2022年1月21日(金)から31日(月)まで大阪・梅田芸術劇場メインホール、2月8日(火)から19日(土)まで東京・東京国際フォーラムホールCにて。チケットは10月30日(土)一般発売。
取材・文:石橋法子
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