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2020年初演のミュージカル『ボディガード』が新春公演として再演される。90年代にケビン・コスナー&ホイットニー・ヒューストン主演で大ヒットした映画の舞台化。グラミー賞受賞曲『I Will Always Love You』をはじめ、数々の挿入歌を日本語歌詞でお届けする。ヒロインの人気ポップシンガー、レイチェル役は柚希礼音、新妻聖子に、再演では新たにMay J.が加わりトリプルキャストに。ボディガード、フランク役は大谷亮平が続投する。初演はコロナ禍に見舞われ、大阪公演5回の上演にとどまった。前作が初舞台となった大谷亮平が取材会で再演への意気込みを語った。
初舞台は「思ったより冷静だった」と振り返る大谷。「稽古では不安と緊張が頭を巡っていましたが、本番の舞台では結構お客さんの反応が見えるなとか。冷静にスタートが切れたと思います」。同時にミュージカルの醍醐味を感じる瞬間も。「芝居パートの合間に曲やダンスが入ることで自分が勝手に感化され、盛り上がっていることに非常に驚きました」と観客同様、柚希礼音や新妻聖子のダイナミックなパフォーマンスに圧倒された。
「柚希さんは元宝塚トップスターらしく男性の圧にも引けを取らないパワーをイメージしていましたが、じつは女の子っぽくてキュートで可愛らしい。一方、小柄で女性らしいイメージだった新妻さんは、サバサバとしていてリーダーシップがあり、想像以上に強気なレイチェルでした」。ふたりのギャップに魅了され、「役として愛するうえでもすごくプラスになりました」と実感する。May J.にもまた違った魅力を感じるといい、「相手が変わることで僕も毎回刺激的に取り組めるので嬉しいです」と笑顔を見せる。
フランク役として追求したのは「恋してもらえるカッコよさ」。「『世界中の女性が恋をした』という映画のフレーズに恥じないようにとの思いもありました。今回も素敵だなと思っていただけるように演じ切り、心に残る作品をお見せしたい」と語る。見せ場のひとつが、映画のポスターにもなったレイチェルを暴漢から救う“お姫様抱っこ”のシーンだ。「やはりキメのカッコいい場面なので、あそこでふらつくわけにはいかない。全30回公演で3人の女性それぞれに対応できるよう、スクワットで鍛えています(笑)」。再演の舞台は年明けに開幕する。「カンパニー一同、初演からの約2年間で積み上げたものを活かし、よりよい作品をお届けしたいという思いがすごく強い。とにかくそれを観て感じてほしいなと思います」。
公演は2022年1月21日(金)から31日(月)まで梅田芸術劇場メインホール、2月8日(火)から19日(土)まで東京国際フォーラムホールCにて。チケット発売中。
取材・文:石橋法子
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