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ミュージカル『ソーホー・シンダーズ』の東京公演が紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで上演中だ。
ロンドンの街ソーホーで、亡き母親の唯一の財産である洗濯屋を経営していたロビー(林翔太)は、義姉妹にいじめられ、店を追い出されてしまう。お金に困ったロビーは、経済界の大物であるベリンガム卿(松村雄基)から援助と求愛を受けるが、実はロビーには密かに本命の恋人がいた。そのお相手は、ロンドン市長選立候補者のジェイムズ・プリンス(松岡充)で――。
この現代版“シンデレラボーイ・ミュージカル”は、2011年に英国ウエストエンドでコンサートとして、翌2012年にミュージカルとして上演。日本では、数々の大作ミュージカルの翻訳・訳詞を手掛ける高橋亜子と、2.5次元作品を中心に目覚ましい躍進を遂げる演出家・元吉庸泰のもと、2019年3月に初演された。
初演に引き続き、ロビーを演じるのは林翔太。初日を前にして行われたフォトコールで、再演にあたっての心情を問われると、「前回公演が終わった後も、(松岡とは)歌の相談などいろいろと連絡をとり、交流をさせていただきました。久しぶりにお会いして、安心感があったし、兄貴に会えて嬉しかったです」。それに対して、同じく初演から引き続き出演する松岡充は「恋人でしょ!」と突っ込みを入れ、「2年半も離れていたとは思わないぐらい。(林のことを)片時も忘れたことはなかったです」と笑った。
初演で共演して以来、親交を深めてきた二人。林について「とにかく真面目」と評する松岡だが「本当は一緒にキャンプや釣りなどの話もしたいんだけど、あまり興味を示してくれない。『オフの日は何をしているの?』というと『ボーッと外の景色を眺めています』と言っていた」と明かす場面も。
再演からの出演となる水夏希は「再演から参加するメンバーが少ないので、乗り遅れたら大変だと思っていましたが、みなさんがまるで初演のように一から丁寧に作ってくださったので、ありがたかったです」と話し、同じく初参加の松村雄基も「温かく、最初から居心地がよかったです」と話すなど、カンパニーの雰囲気の良さが伝わる。
再演ではあるが「台本を深く掘り下げたので、新しい作品をやっているみたい」(林)といい、さらなるブラッシュアップが期待される。
松岡は「コロナ禍で疲弊してしまった心に潤いが届くように、笑顔になれるように、作品を届けていきたい。今この時期にやるべきメッセージがたくさん詰まっているので、一人でも多くの人に見て欲しい」。林は「本番の中でも新しい発見がある舞台。初演をご覧になった方も、ご覧になっていない方も、みんなが楽しめる作品になっていると思います。千秋楽までみんなで頑張るので、応援のほどよろしくお願いします!」とそれぞれ思いを語った。
東京公演は12月12日(日)まで。
取材・文・撮影:五月女菜穂
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