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松山ケンイチが主演する舞台『hana-1970、コザが燃えた日-』の記者会見が2021年12月23日に行われ、長男ハルオ役を演じる松山ほか、ハルオの弟アキオ役を演じる岡山天音、ハルオとアキオの母親・おかあ役を演じる余貴美子が出席した。
来年で沖縄返還50周年を迎えるが、本作では1970年12月に発生したコザ騒動を背景に、現地の米兵向けバーで起きた、“家族”の物語を描く。本作の演出は栗山民也、脚本は畑澤聖悟が務める。
松山と岡山は、稽古に入る前に沖縄へ取材に行ったという。その時の印象について松山は「コザ騒動自体、名前は知っていたんですけど、そこに行き着くまでの沖縄の人たちの感情や想いみたいなものは、やっぱり行かないと分からないんですよね。現地に行っていろいろ方とお話をさせていただいて。日本に対しても、アメリカ人に対してもすごく怒りがあった。いろいろ話を聞いて驚いたし、今でも自分の中で消化しきれない何かがずっと残っています」と話した。
岡山は「実際渦中にいた方から『ここでこういうことがあって』というお話を聞きながら街を回ったのは非常に印象的。やっぱり舞台をやる上で、その体験が今も力になっている」と語った。
作品の見どころについて、余は「参加者全員の剥き出しな会話、丁々発止の会話をワクワクしながら、お楽しみいただけると思います」と話し、岡山は「モチーフになってるのは沖縄で実際あったコザ騒動なんですけど、そういう史実に触れたことがなかったり、今沖縄とは全然関係ないところに住んでいる現代を生きる人たちにこそ、ぜひ観て欲しい。今の人たちが、知らなかったり、どこかに置いてきてしまった人間の美しさみたいなものが、ふんだんに描かれた作品。新年からぜひ、沖縄に生きる人々のエネルギーを浴びにいらしてください」。
2022年最初の舞台。抱負を尋ねられた松山は「こういう時期でもありますから、とにかく無事に、千秋楽を迎えるということが、やっぱり1番課題になってくるんじゃないかな。健康面でも気をつけて、その上で、きちんとしたパフォーマンスをやって、最後まで出来たら」と話していた。
東京公演は2022年1月9日から1月30日まで東京芸術劇場プレイハウス。大阪公演は2月5日、6日、梅田芸術劇場シアター・ドラマシティ。宮城公演は2月10日、11日、多賀城市民会館。その他の出演者は、上原千果、金子岳憲、神尾 佑、櫻井章喜、玲央バルトナー。
文:五月女菜穂
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