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オールナイトニッポン55周年記念公演「あの夜を覚えてる」工藤遥インタビュー
2022年03月11日 18時00分 [演劇]
ライター・写真:黒豆直樹

オールナイトニッポンの放送開始55周年を記念して、ニッポン放送の館内を舞台に俳優陣が演技を繰り広げ、その模様を生で配信する舞台「あの夜を覚えてる」が3月20日(日)、3月27日(日)に上演される。本作に登場する新人AD・相原萌花役をオーディションで勝ちとったのは工藤遥。自身もラジオパーソナリティの経験を持つ工藤に本作のみどころ、そしてラジオという媒体が愛され続ける秘密について話を聞いた。

本作の企画について、一般の人々と同様に「ネットのニュースで知った」という工藤。まさか、自分が出演することになるとも思わないまま「佐久間(宣行/総合演出)さんと劇団ノーミーツさんが組んで、千葉雄大さん、高橋ひかるちゃんが主演と聞いて、すごい布陣で面白そうな企画だなぁ…とうらやましかった」とふり返る。オーディションの場では、以前、共演した経験がある入江甚儀と久々の再会を果たし、同じチームでオーディションを受けたが、無事にそろって合格となり「顔合わせの日は、『やったね!』ってグータッチしました」と笑う。

「オールナイトニッポン」の放送現場で奮闘する人々のドラマを描き出す本作だが「私もパーソナリティをやらせてもらうことがあるからこそ『あるある!』とか『こういうミキサーさん、いるいる!』というリアルな描写が多いです」と語る。

工藤が演じるのは、第2部より登場する新人ADの相原。「一度、通し稽古をやった時、プロデューサーの石井(玄)さんから『いるいる、そういうAD』と言っていただけて、ちょっと自信になりました(笑)。生意気なイマドキな若者な感じで、本人は自信満々で『私、革命児なんで』くらいの勢いで入ってきたけど、意外と仕事ができないという…(苦笑)。ラジオに限らず、どこの世界にもいるんじゃないかなと思います」と楽しそうに語る。

ラジオという媒体は「その人の本質を聞くことができると思う。話す側も、不特定多数に向けてというより、1対1で誰かに話しかけているような感覚を持っている人が多いし、聴く側もそうやって受け取ってくれるので、ついついいろんな思いをこぼしちゃうし、すごく居心地がいい場所なんです」とパーソナリティと聴き手が、互いを尊重し合い、ある種の“共犯関係”を築ける場所だとその魅力を語る。

今回の配信舞台もラジオの楽しさがつまった作品になると自信をのぞかせる。「ラジオの現場をのぞき見するような感覚で楽しんでもらえたらと思います!」

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