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大原櫻子が、12人の女性陪審員と対峙する殺人犯役に
2022年04月28日 10時00分 [演劇]
撮影:石阪大輔

『チルドレン』、『チャイメリカ』と日本での上演も続き、気鋭の作家として注目を集める英国人劇作家ルーシー・カークウッド。彼女が2020年に発表した新作『ザ・ウェルキン』が、人気の加藤拓也の演出により早くも日本で上演される。そこで物語の核となる女性サリーを演じる、大原櫻子に話を訊いた。

舞台は1759年の英国の田舎町。サリーというひとりの女性が、殺人罪で絞首刑を宣告される。しかし彼女は、死刑を免れることが出来る“妊娠”を主張。その真偽を判定するため、12人の女性が陪審員として集められるが……。「かなり重い作品ですよね。登場するすべての女性が人生において戦ってきた人ばかりで、それぞれとても個性が強い。毒々しい台詞も多いですし、衝撃的なシーンもあって。本当にすべてをさらけ出さないと出来ない作品だなと思いました」

大原にとって初の殺人犯役だが、サリーに対してはこんな意外な感情を抱いているそうで……。「すごく魅力を感じる女の子だなと思いました。考え方や行動が非常に子供っぽく思える瞬間もありますが、その本能に従って生きている姿が、とても素直で、ピュアで、どこか可愛らしさも感じる。また、死に対する恐れはそれほどないけれども、とにかく恥ずかしい死に方だけはしたくない、そう思っているのかなと。『見世物になりたくない』という台詞もありますし。それこそ、今彼女が最も大切にしている価値観なのかなと思いました」

彼女を取り囲む12人の陪審員役には、物語のもうひとりの核となる吉田羊を始め、若手からベテランまで実力派がズラリ。「この顔ぶれを見た時、共演させていただける喜びもありましたが、恐ろしさも感じました。素晴らしい女優さん方が大勢いすぎて、正直もう逃げ出したい気分です(笑)。物語の軸になるサリー、先輩方に必死にしがみついて、稽古も頑張りたいと思います。」

本当にサリーは妊娠しているのか、それともしていないのか。そこが作品の発端ではあるが、ルーシー・カークウッドが描くのはもちろんそれだけではない。「サリーの言う『見世物になりたくない』とは、法廷の外に集まっている野次馬のこともあり、そこはサリーに同情出来るところでもあるんですよね。サリーよりもよっぽど、その野次馬の方が気持ち悪く見えるというか。そこに女性差別的なものも感じますし、この作品に込められた大切なメッセージのひとつなのかなと思います」

東京公演は7月7日(木)から31日(日)まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演。その後、8月3日(水)から7日(日)まで大阪・森ノ宮ピロティホールにて大阪公演を実施する。東京・大阪公演ともに5月29日(日)よりチケット一般発売。


取材・文:野上瑠美子

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