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瀬奈じゅん「家族は私のすべてです」 舞台『黄昏』がまもなく開幕
2022年06月03日 18時37分 [演劇]
カメラマン:石阪大輔

舞台『黄昏』が2022年6月21日(火)から紀伊國屋ホール(東京都新宿区)で上演される。

1978年のブロードウェイ初演以来、日本を含む世界各地で上演され続けているアーネスト・トンプソンの戯曲。1981年には映画化され、第54回アカデミー賞主演男優賞、主演女優賞、脚本賞などを受賞。シーエイティプロデュースでは、文学座の高瀬久男の演出のもと、2003年に初演され、06年再演(板垣恭一との共同演出)、18年には鵜山仁による新演出で上演。20年1月には高橋惠子の主演で上演、2年ぶりの上演となる今回は、前回とほぼ同じ顔ぶれでの上演となる。

舞台は、米国メイン州、美しい湖ゴールデン・ポンドの岸辺にたたずむ別荘。偏屈な性格で最近老いを感じ始めたノーマンと、ノーマンの10歳年下の妻・エセルのふたりがひと夏を過ごすために、別荘へやってくる。そんなふたりのもとに、42歳になる娘のチェルシーから手紙が届く。父との確執から疎遠になりがちなチェルシーだが、8年ぶりにゴールデン・ポンドを訪れ、ボーイフレンドを連れてくるといって……。

前回に引き続き、エセル(高橋惠子)の娘、チェルシーを演じるのは瀬奈じゅん。「前回はコロナ禍で、もしかしたら千秋楽ができないかもしれないという状況でした。多分皆さんいろいろ思うところもあったと思いますが、その分、成長しているというか、厚みが増した気がしています。その点、お稽古をしていてもすごく刺激になっていますね」と振り返る。

前回の『黄昏』が終わって、20年11月に瀬奈の父親が他界。瀬奈は「『黄昏』は、親との確執が少しずつ解消されていくというストーリーなのですが、多分『黄昏』に出演していなかったら、父が亡くなるまでの間、娘として素直になれない自分がどこかしらにいたと思う。でも『黄昏』を経験したことで、私としては、心残りなく送り出せた」と言う。父との別れが、今回のチェルシーの役作りにも影響を与えていると感じているようで「チェルシーは、子どもを卒業しに来たんだなという心境になりました。夏のひとときを家族で過ごすという単純なものではなくて、子どものときの思いを全部打ち明けて、フラットになるために来たんだなと思う」。

家族の絆がテーマの本作。特別養子縁組制度で授かった長男ももうすぐ5歳になる瀬奈に、家族について改めて尋ねると「家族は私の原動力であり、私のすべてです。何のために生きているかといったら、家族のためでしょうね」と語る。

最後に観客へのメッセージを尋ねると、瀬奈は「私自身、自分のルーツや家族について考えさせられた2年間でした。『黄昏』はその原点に返れるような作品。このコロナ禍だからこそ感じることもきっとあると思うので、ぜひ劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです。私たちも誠実に舞台を務めますので、観にいらしてください」と話した。

東京公演は6月26日(日)まで。

文:五月女菜穂

チケットぴあ

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