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『ローマの休日』(2020年)、『BARNUM』(2021年)と2作のミュージカルで共演した加藤和樹と朝夏まなと。1984年生まれの“同い年コンビ”がオーケストラの演奏とともにそれぞれの音楽のルーツをたどるコンサート『THE Roots 2022』が6月25日、大阪より幕を開けた。
指揮は『題名のない音楽会』(テレビ朝日系)などで多くの編曲を手掛けるほか、ミュージカル『太平洋序曲』『スウィーニー・トッド』などで音楽監督を務める山下康介、演奏は本公演のために結成されたTHE Rootsチェンバーオーケストラだ。会場も大阪はクラシック専用の住友生命いずみホールと、最高の音響環境のなかでのコンサートは、想像と期待をはるかに超える充実の内容で楽しませてくれた。
披露されたのは時代を彩った邦楽ヒットソングからミュージカルナンバーまで幅広いラインアップ。ふたりが生まれる前の名曲や生まれ年のヒット曲、思い出の曲などなど、思わず口ずさみたくなる数々の邦楽をソロやデュエットで紡いでゆく。デュエットでは加藤のまろやかで深い歌声と朝夏の透明感のあるつややかな歌声が絶妙に重なり合い、オーケストラの音色とともに重層的な広がりを見せた。
ふたりの真骨頂ともいえるミュージカルナンバーでは、“和樹の夢叶えたろかスペシャル”もあり、ミュージカルファンおなじみの名曲を加藤発案のオリジナル演出で披露。その驚きの仕掛けに観客もハッと息を飲む。歌唱後に「こんな贅沢なことはない。満足です!!」と加藤、実に嬉しそう。ここでしか観られないスペシャルな体験となった。どの楽曲も異なる表情を浮かべ、歌の世界へといざなうふたり。ひとつの物語を観ているような満足感も得られた。
楽曲や舞台にまつわる思いなども語り合う。宝塚歌劇の男役トップスターとして一時代を築いた朝夏は、「いろんな役に挑戦できる今は二倍楽しい」と、男女の役を演じる喜びを語った。加藤のことを終始、「おとうさん」と呼ぶ朝夏。歌ではバッチバチに決める加藤と朝夏だが、トークでは一転、リラックスした表情に。そのギャップもまた魅力的だった。
アンコールはまさにふたりの“ルーツ”である渾身の一曲を披露。いそいそと準備をする姿も微笑ましい。最後には「やり切った…!」と満足げな表情を浮かべ、ステージを後にした。
7月2日(土)・3日(日)には、東京・紀尾井ホールで開催する。こちらもクラシック専用ホールだけに、上質で贅沢な音のシャワーをぜひ全身で浴びてほしい。また、息ぴったりのトークもお楽しみに。
取材・文:岩本
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