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人形が心を持ってしまったら? 是枝監督最新作『空気人形』【カンヌ映画祭レポート】
2009年05月16日 19時30分 [映画祭]
(c) Jean-Louis TORNATO

ラブドールが突然心を持ってしまったら?

「ある視点」部門入りした是枝裕和監督の『空気人形』は、そんなファンタジー性あふれるヒューマンドラマ。人形を演じるのは、『リンダリンダリンダ』の韓国人女優ペ・ドゥナだ。

「以前から彼女のファンで、一度組んでみたかった。この企画が動き始めた時、この作品なら彼女と一緒に仕事できるなと思った」と是枝監督。ペも「是枝監督の映画のオファーをもらったのに出なかったりしたら一生後悔する。そう思ったからすぐ決めました。監督は私に原作のマンガも渡してくれて、それもとてもいいと思いました。この映画は、現代の日本を表現すると思われがちだけれど、実際には今の現代人みんなが共感してくれるものだと信じています」と語る。

ラブドール、すなわち空気人形を持つ中年男性(板尾創路)は、人形を“のぞみ”と呼び、妻か恋人であるかのように接する。

「リサーチをした時に、そういった人形を持っている人の多くが、人形専用のクローゼットを設置していたり、人形だけのためにシャンプーを買ったりすることを知りました。そんな中で、特別だと感じるのでなく、『なんとなくわかるな』と思える要素を取り入れてみました」(是枝監督)。

“のぞみ”が着る衣装は、ウェイトレスや看護婦の制服など、究極にコスプレの世界。自身もコスプレは好きか聞かれると、ペは、いたずらっぽく笑いながら、「そこも監督と趣味が似ているかもね」とコメント。同作品は今年秋、日本で公開予定。

取材・文:猿渡由紀

『空気人形』今秋、渋谷シネマライズ、新宿バルト9ほか全国にて公開
■第62回カンヌ国際映画祭
5月13日〜5月24日まで開催

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