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ジャパンラグビートップリーグは、12月18日(土)、19日(日)に第11節を迎える。終盤に突入し、熱さと激しさも増しており、それがまた、ゲームの味わいを一段と濃くしている。

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今節開催の7試合の中では、18日に滋賀・皇子山総合運動公園陸上競技場で行われるトヨタ自動車ヴェルブリッツ(4位)対NECグリーンロケッツ(8位)が注目だ。トヨタは4日に2位の東芝ブレイブルーパスを破って、4位以内がほぼ確実と上り調子。東芝戦では34-28とリードした状況で試合終了のホーンが鳴り、与えられたペナルティキックをタッチラインの外に蹴り出せば勝利が確定する場面で、7点差以内の敗者に与えられるボーナスポイント1を東芝に与えたくないがためにあえてPGを選択。これが外れて、東芝にトライを奪いゴールキックを決めれば大逆転勝ちのチャンスを与えてしまう。しかし、そんな中でもトヨタは東芝の猛攻に5分間耐え、渾身のタックルでついにノックオンを誘発した。結果として、この5分間がトヨタに大きな自信と手応えを与えたのは間違いない。

一方のNECは、11日のNTTコミュニケーションズシャイニングアークス戦で同点から決勝トライを奪われて涙を呑んだ。チーム立て直しのためにも、トヨタ戦は負けられない。

大阪・花園ラグビー場にて開催のクボタスピアーズ(13位)対コカ・コーラウエストレッドスパークス(12位)戦は、トップリーグ残留をかけた熾烈な一戦。自動降格圏内の13位から抜け出せないクボタは必勝の意気込みで臨む。こちらは胃が痛くなるような緊張感溢れる展開になりそうだ。

19日は、沖縄県で初めてトップリーグの試合が開催される。“アタッキング・ラグビー対決”の福岡サニックスブルース(5位)対サントリーサンゴリアス(3位)は、ボーナス直後で懐に余裕のあるファンなら、航空券を買って観戦しても損はない好カード。サントリーは、これまで10試合で61トライとトライ数でダントツのリーグ1位。対するサニックスも42トライと高い攻撃力を誇る。現在ナンバー1トライゲッター、サントリーのWTB小野澤宏時と、サニックスの強力WTBカーン・ヘスケスの爆発的な走りは必見だ。

そして、19日のもう一つの注目カードは兵庫・ホームズスタジアム神戸で行われる神戸製鋼コベルコスティーラーズ対三洋電機ワイルドナイツ。前週、サントリーに逆転負けを喫し昨季からの無敗記録が22で止まった三洋が、宿敵・神戸とどう戦うか。だが、それ以上にファンの注目を集めそうなのが、今季で現役引退する神戸CTB大畑大介。「いつケガでやめることになっても悔いはない」と意気込む大畑のフルパフォーマンスをその目にぜひ焼き付けてもらいたい。

(文：永田洋光)

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