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「ショット=PG」を選ぶ選手の心理を想像して決勝の緊張感を堪能しよう!
2011年01月27日 10時40分 [ラグビー]

ラグビー・トップリーグは1月30日(日)、東京・秩父宮ラグビー場にてプレーオフトーナメントファイナル(14時キックオフ)が行われる。昨年9月3日の開幕戦から続いた激戦の覇者がついに決まるのだ。

プレーオフトーナメントファイナルのチケット情報

決勝は、リーグ3位のサントリーサンゴリアス対同2位の三洋電機ワイルドナイツに決まった。準決勝は、どちらも2週間前のリーグ戦最終節で敗れた相手に“リベンジ”を果たしたわけだが、これは力が拮抗した試合でよく起こること。その伝で言えば、第10節でサントリーに敗れている三洋が有利だが、その通りの結末になるかは予測不能だ。

三洋は、この決勝で3年続けて負けており、“シルバー・コレクター”の座に甘んじている。その分、今季こそ「悲願達成」の気持ちは強い。加えて、リーグ戦を全勝しながらサントリーの前に涙を呑んだ07年度のリベンジというストーリーも出来上がっている。

しかし、それは時に足枷となって本来のラグビーを鈍らせ、相手に隙を与えることになる。「これまでは、無敗や1敗できたから勝たなければというプレッシャーがあったが、今季は2敗しているので選手はリラックスしている」とは、三洋・飯島均監督のコメントだが、せっかくの良い雰囲気も「チャンス」と思い込み過ぎては逆効果となる。リベンジ・ストーリーは確かにわかりやすく親しみやすいが、マイナス面もあることを指摘しておこう。

一方のサントリーは、今季から就任のエディ・ジョーンズ監督のもとで取り組んできた「アグレッシブ・アタッキング・ラグビー」の集大成を迎える。

前回書いた「ビッグゲームにおけるビッグプレー」は、東芝ブレイブルーパス戦でSH日和佐篤が前後半で2つのトライを決めた。新しいラグビーが機能せず試行錯誤を積み重ねながら苦しんだリーグ前半が、終盤での自信の源なのだろう。苦労して身につけたスタイルだからこそ、ひとたび機能し始めるや試合ごとに進化するのだ。

さて、勝敗の予測はつかないが、1つだけ興味深い観戦ポイントを記しておく。それは「ショット」、つまりPGを狙うかどうかの選択である。ワイルドカードトーナメント2回戦・NEC対リコーブラックラムズ戦で後半38分、8点差を追うリコーがワンチャンスでは逆転できないためPGを決めて、次のキックオフからのワンプレーで起死回生の逆転劇を狙う場面があった。結果的にハンドリングエラーが生じて逆転とはいかなかったが、相手のNECのブライス・ロビンスは「胸がドキドキした」とその怖さを語っている。

三洋もサントリーも、圧倒的な得点力を誇ったリーグ戦はPGを狙う場面が少なかったが、決勝はPGも勝敗の帰趨を決める重要な要素。各々の主将がどんな場面でショットを選択するのか、得点を睨みつつその心理を想像すれば、グラウンドの選手と同じような“ドキドキ”感を味わえる。両者ノートライだったにもかかわらず中身の濃いゲームだった昨季ファイナル(東芝6-0三洋)のように、1点の重みが他の試合とは比較にならないのだ。

(文:永田洋光)

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