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17世紀オランダ絵画を代表する画家、ヨハネス・フェルメール。その静ひつで美しい作品は、350年以上の時を経て、近年、世界的ブームとなっている。特に2012年は、3つの展覧会で6作品が日本に上陸する「フェルメール・イヤー」となることから、大きな注目を集めている。
この「フェルメール・イヤー」の皮切りとして、東京・渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催されている『フェルメールからのラブレター展』。本展は、世界中にわずか30数点しか現存していない希少なフェルメール作品のうち、彼が最盛期に描いた《手紙を読む青衣の女》《手紙を書く女》《手紙を書く女と召使い》の3点が展示されている話題の展覧会だ。
先日、月刊誌『ウレぴあ』・『SODA』(ぴあ発行)の企画で読者が招かれ、『フェルメールからのラブレター展』の夜間鑑賞会が開催された。今回の展覧会は「コミュニケーション」をテーマに、17世紀オランダ絵画約40点が紹介されるなか、やはりフェルメールが展示されている部屋が盛況で、鑑賞会の参加者は皆、時間をかけてじっくりと見入っていた。
フェルメールの絵の特徴は、ラピスラズリなど高価な画材を使って彩色された“フェルメール・ブルー”と呼ばれる青色と、黄色の使い方。そして、まばゆい光の粒までをも描く緻密な描法にある。特に、オランダ・アムステルダム国立美術館が所蔵する《青衣の女》は、修復後に世界初公開される貴重な機会ということもあり、参加した参加者は、「修復されて、美しいフェルメール・ブルーが甦った姿に会えて感動!」と、喜びを語っていた。また、「フェルメール作品を間近で見ると、驚くほど細かい描写に驚かされた。これまで作品画集を見ていたが、今日、初めて気付いたことが沢山あった」という感想も。フェルメールの描写は、よく写真のようだと言われるが、作品と対面すると絵画世界の中に引き込まれる魅力があるようだ。
フェルメールの作品世界が堪能できる『フェルメールからのラブレター展』は、3月14日(水)まで開催。チケットは発売中。
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