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“近代建築の三大巨匠”のひとりであるル・コルビュジエ。その偉大な功績を振り返る企画展、『ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代』が、2月19日(火)から5月19日(日)まで、東京・国立西洋美術館で開催される。今回音声ガイドを担当することになったのは、多くの作品に出演する声優・ナレーターの諏訪部順一。そこで収録を終えたばかりの諏訪部に話を聞いた。
“ピュリスム(純粋主義)”の運動を推進した1920年代を中心に、絵画や建築、インテリア・デザインなどが紹介される本展。中でも1番の魅力を諏訪部はこう語る。「会場である国立西洋美術館そのものが、ル・コルビュジエ氏が設計に関わった作品ですからね。彼が遺したさまざまな作品を鑑賞しつつ、空間までも味わうことが出来ます。ル・コルビュジエの世界を体感出来る、非常に貴重で意義のある展覧会だと思いました。高濃度の聖地巡礼、といった感じですね(笑)」
実は諏訪部、以前からル・コルビュジエの家具のファンで、自宅にはLC6というテーブルを所有しているそう。そんな彼が本展で実際に観てみたいと考えているのが…。「やはり絵画(本名のシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ名義で発表)でしょうか。今までは建築家であったり、家具デザイナーとしてル・コルビュジエ氏を存じ上げていましたが、画家としての活動はあまり知らなかったもので。彼が絵画に注いでいた情熱や、そこから得たインスピレーションをどのように立体作品へと転化していったのか、その流れを知ることが出来そうなのでとても楽しみです」
声優やナレーターとしての活動を軸に、声の表現を追求してきた諏訪部。そんな彼だからこそ、この音声ガイドではどんなことを大切にして臨んだのだろうか。「音声ガイドとは、作品鑑賞をより充実したものにするためのアシスタントみたいなものですから。少しでもご来場くださった皆さまのお役に立てるように、そして、体験をより良い思い出としていただけるように、雰囲気づくりなども意識しながら読ませていただきました。会場である国立西洋美術館自体がル・コルビュジエが遺した足跡です。音声ガイドには、そこに込められた彼のこだわりを読み解くボーナストラックも収録されています。ご利用いただくと、よりディープにル・コルビュジエの世界に浸れると思いますので、どうぞよろしくお願いいたします」
取材・文:野上瑠美子
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